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9件
ワイルド・ソウル
著者 垣根涼介
その地に着いた時から、地獄が始まった――。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは、政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す! 歴史の闇を暴く傑作小説。
ワイルド・ソウル(下)(新潮文庫)
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ワイルド・ソウル 上
2022/09/23 10:24
政府への恨み
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投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
政府の募集を信じてブラジルに新天地を求めて移住した日本人が、騙されたと知り悲惨な生活を送ります。その恨みをはらずべく起ち上がって日本に潜入した3名。どういう手段で復讐していくのか?
冒頭で騙された人々のことが胸を打ち、その後の展開に興味を持たされました。本当にこんな酷いことがあったのでしょうか?
ワイルド・ソウル 下
2015/10/18 18:25
国民を捨てて顧みない政府と役人への復讐劇
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投稿者:陪堂居候 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人手不足の時、南米から日系人のパスポートを持った人達が沢山日本に働きに来て、景気が悪くなった途端に契約を切られて途方に暮れて……というニュースをテレビで観て日本人として肩身の狭い思いをしてきました。ところが驚いたことに、そういう「不人情」は今回が初めてじゃあなかったんだね。そもそもこうした「日系人」のみなさんの祖先が日本から南米に移民した大昔に、耕しても何も実らない石ころだらけの畑をあてがわれたり、「聞いてた話と全然違う」という目に遭わされて日本政府の出先機関に抗議すると……まるで取りあって貰えない。つまり、政府と役人が口裏を合わせて南米諸国に移民を送り出しておいて、その「日本人たち」を捨てて一切顧みない、という事が組織的に行われていた事をこの本を読んでつぶさに知りました。そういう「国家としての犯罪」に敢然としてリベンジする主人公の姿に共感を覚えました。是非一読してみてください。
ワイルド・ソウル 下
2013/04/28 04:53
ワイルド・ソウル下
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投稿者:アカクラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
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