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6件
夜明け前
著者 島崎藤村
山の中にありながら時代の動きを確実に追跡する木曽路、馬籠宿。その本陣・問屋・庄屋をかねる家に生れ国学に心を傾ける青山半蔵は偶然、江戸に旅し、念願の平田篤胤没後の門人となる。黒船来襲以来門人として政治運動への参加を願う心と旧家の仕事にはさまれ悩む半蔵の目前で歴史は移りかわっていく。著者が父をモデルに明治維新に生きた一典型を描くとともに自己を凝視した大作。
夜明け前 第二部(下)(新潮文庫)
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夜明け前 改版 第1部上
2022/08/25 09:42
武家社会の崩壊と商人
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末の動揺を長野の木曽街道で見つめる若者の眼差しを丁寧に綴る。武士の体制が崩壊する中で、商人の在り方も問い直される。外国との貿易によって物価が高騰する中、智恵が問われ、国学の役割も重要。
夜明け前 改版 第1部下
2022/08/29 09:41
維新と学問の可能性
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:令和4年・寅年 - この投稿者のレビュー一覧を見る
木曽街道の商屋で武士の世の終わりを見つめ、学問の可能性を見つめる。物価高騰の中和宮の降嫁に土地を挙げてあたらなければならず、世の中の動きに焦りながらも、耐えているところが偉い。
夜明け前 第2部 下
2021/12/29 20:50
心に残る小説でした。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kanye - この投稿者のレビュー一覧を見る
激動の歴史の中で半蔵の人生をなぞりながら,この小説を読んでいるうち,本を読んでいない時間にも半蔵が頭に出てきて離れなくなりました。いつか馬籠宿に行って,半蔵が見た景色を見てみたいと感じました。心に残る小説でした。