令和4年・寅年さんのレビュー一覧
投稿者:令和4年・寅年
紙の本時間は存在しない
2022/10/19 09:12
時間の不思議
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物理学から捉えると時間はどう語られるか。歴史を掘り下げていくと詩に辿り着く。科学者たちは、当たり前にみえる見せかけと科学によって明らかにされる真実の間に挟まれる。
2022/11/10 07:24
嵐に翻弄される人間の運命
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嵐が人間の存在の小ささを思い出させる。船もろとも翻弄されるのを神や妖精たちが眺めているのがそう思わせるのかもしれない。島に流されていた王妃の存在感がとても大きい。
紙の本無心ということ
2022/10/15 10:03
無心
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文字に頼らないで理解しなければならないことを西洋の人にも理解できるように説明している。何度も何度も読み直す類の本。心学にも目を向けて問いている所が興味深かった。
紙の本わたしの芭蕉
2023/02/11 10:53
芭蕉の推敲を追う
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松尾芭蕉が俳句をどのように推敲したのか。順を追って追究する。着想からどの点を直して代表作にまで高められたのか興味深い。日本語の表現力を高めた点に注目しているのも良。
紙の本魔の山 改版 上巻
2023/01/15 09:42
療養の生活の中で
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結核の療養施設で過ごす青年の日々。直ぐに良くなって元の生活に帰るつもりでいたが、一年が経ってしまう。その過程で、時間の流れを見詰め直す。人文主義の役割とは何かを問う。
紙の本司馬遼太郎が考えたこと 6 エッセイ1972.4〜1973.2
2023/01/03 14:21
戦車の中で視た旧日本陸軍の思考
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戦車の中に居た、日本の陸軍、太平洋戦争とはを捉え直す思考。『坂の上の雲』を書き上げるまでの日露戦争について深めた思索。一篇の小説が歴史を描き出すまでの作家の眼差し。
紙の本八つ墓村 改版
2022/12/28 21:14
恐怖感
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自らの出生の秘密と、忌まわしい八つ墓村の伝説。そして、連続殺人事件。巻き込まれている感覚から生まれる恐怖感が凄まじい。親切心から聞かされる真実の恐怖。絶体絶命の危機。
紙の本司馬遼太郎が考えたこと 5 エッセイ1970.2〜1972.4
2022/12/19 09:34
三島由紀夫の自殺
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三島由紀夫の自殺について。時代の空気がよく表れている。思想と人生を歴史の人物を見詰めてきただけあってそれを一致させることがどういうことなのか冷静に分析している。
2022/12/17 11:43
江戸時代の神道の研究
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江戸時代の神道の研究。徳川時代の安定した文化が盛んになった時代に、儒教、仏教の理論を用いて、歌学や源氏物語、万葉集の文献的、史的研究が本格的に始められた。
紙の本植村直己、挑戦を語る
2022/12/17 11:33
冒険と、平和と自由。
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冒険は、平和で自由な世界でなければ出来ない。人は誰もが冒険をしているという植村直己の、自分は凄いことをしているというところが全くない謙虚さが印象的だった。
紙の本一日一生 正
2022/12/14 09:41
目の前の一歩一歩
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歩くことが修行である。問いには答えを出さないで考え続ける。人は新しく変わり続ける。大きなことを成し遂げた人は、目の前の一歩一歩を積み重ね続けていくことでやり遂げる。
2022/12/13 14:33
子どもの本に込められた思い
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子どもの本をつくることにこんなにもこだわっている人がいたのかと感動する。学級文庫や図書館、本屋さんで一度は手にしたことがある本。二代、三代にわたって読み継がれる。
紙の本白痴 1
2022/12/13 14:13
圧倒される
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登場人物の圧倒的な個性。恨みの深さ。会話の中に挿入される物語の妙。読み進めて行くごとに、筆の力に引き込まれていく。金を持つ者と持たざる者。貴族の生活と生態。
紙の本ドナルド・キーンと俳句
2022/12/13 13:53
黄犬の俳句
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日本文学史の中で外国語で書かれた俳句の歴史、ドナルド・キーンが書いた俳句論、ドナルド・キーンが詠んだ俳句。スペイン語圏の文学には、俳句が影響を与えていたようだ。