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思想史講義
明治~戦前昭和の思想史を通覧する四巻シリーズの第1回配本の本書では、大正期に焦点を当てる。明治以来の「国体」の確立と文明化推進の動きはこの時期に変容し、現存する日本を改造し解放への希望を与える思想と運動が盛んとなった。国家主導だった文明化と「国体」の設定を、民衆の側から再設定する動きが広がり、知識人や運動家がその動きを担っていく。こうした大正期の多様な思想を15のテーマと11のコラムで、最新の研究成果と学術的知見を交えつつわかりやすく解き明かす。
思想史講義【大正篇】
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紙の本思想史講義 戦前昭和篇
2023/01/11 15:32
戦前昭和の思想とは
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦前昭和史に興味を持つと、当時の思想はどのような内容だったかを細かく知りたくなる。思想的には大正デモクラシーから考える必要がありアジア侵略、太平洋戦争にいたるまでの各思想をわかりやすく、偏りのない説明がしてある。8講から14講までが一番興味を引いた。国家総動員論への解釈も従来軍部主導と捉えられていたが、政党政治が平時の産業振興、戦時の総動員と軍部の暴走を抑えるための論がスタートとは。
軍事装備だけを増強しようとしている今の政党政治に学ばせたいくらい。共産党の思想変遷の歴史も落とせない部分。