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6件
仁義なきキリスト教史
著者 架神恭介
「おやっさん、おやっさん、なんでワシを見捨てたんじゃ~!」(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)──イエスの絶叫から約二千年、人類の福祉と文明化に貢献したキリスト教は、一方できわめて血なまぐさい側面を持つ。イエスの活動、パウロの伝道から、十字軍、宗教改革まで、キリスト教の歴史をやくざの抗争に見立てて描く、一大歴史エンターテインメント!
仁義なきキリスト教史
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仁義なきキリスト教史
2020/06/06 22:47
世界史の参考書じゃが!
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
(自分の)入試前に読めたら良かったです。この本で読むと、教科書などより、カノッサの屈辱やら十字軍やら、テストに出るポイントが分かりやすかったです。なぜこんな事態になったのかなど、頭に入りやすいです。なので、世界史のテストの前に読むが良し!
また、注の無い新約聖書を読んでいると「~による福音書」とか「~への手紙」とか、なんやらよく分からない章立てになっているのですが、それがどのような経緯でそうなっているのも判明します。
登場人物が全員ヤクザで広島弁を話す設定ですが、凄みを感じると言うより、なんか優しいなあ、結構ほのぼのだわ(「~らしいじゃない」「~つかあさいよ」とか、字面が優しい)とおもって読んでいたら、あとがきによると著者の方は広島県でも東の端の福山出身とのことで、福山といったら薔薇の街ではないですか、日本のベルサイユですわ!と思った私は少女漫画の読み過ぎてすが、薔薇の街効果でなんだかほわんとているのもしれない。結果として、ヤクザ小説化している割にイエス像が優しくなったから、慈悲深いイメージが崩れなくて良かった。
ヤクザ小説なのにちくま文庫というのもインテリっぽくて素敵です。ちくまのお墨付き!
仁義なきキリスト教史
2017/04/09 16:09
結構面白い
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:abubacr - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリスト教の歴史をやくざ仕立てにしているが、中身はきちんとしている。各章の後の解説もよい。キリスト教の一般的な入門書としては、わかりやすくいいんじゃないかと思う。
仁義なきキリスト教史
2017/11/14 17:35
広島弁で逆にわかりやすい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Hi - この投稿者のレビュー一覧を見る
広島弁で書いてる面白い本ということでそもそも読んだのですが、
逆になんだかとてもわかりやすかったです。キリスト教の歴史的な本を過去にも読みましたが、何だかピンときてなかったところがすごくよく理解できたような気がしました。
親分(神)の無茶苦茶さ加減(そして振り回される人々)と言い、なんでそこにこだわるの?的なところが任侠の世界を通してみると心情がよくわかる、というと怒られそうな気もしますが・・・