電子書籍
気流の鳴る音 ──交響するコミューン
著者 真木悠介
「知者は“心のある道”を選ぶ。どんな道にせよ、知者は心のある道を旅する。」アメリカ原住民と諸大陸の民衆たちの、呼応する知の明晰と感性の豊饒と出会うことを通して、「近代」のあとの世界と生き方を構想する翼としての、“比較社会学”のモチーフとコンセプトとを確立する。
気流の鳴る音 ──交響するコミューン
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2020/07/22 22:53
人生のどのタイミングで読むかによって価値が変わる本
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
きっと一年前に読んでもまだわからなかったであろう哲学的な機敏…脱魔術化・脱呪術化する以前の世界観や存在論を面白く読む事ができた。「世界のあり方」について自分なりに考え、ある程度言語化した上で読むと良いかもしれない。カスタネダの入門書としても優秀(なぜなら僕が本書を読んですっかりカスタネダに興味を持ったから)。目的を持って読む読書というよりは、なんとなく手にとって読みたい本だな思う。きっと読むたびに受け取るものが異なるんじゃないだろうか。
紙の本気流の鳴る音
2020/04/15 09:02
比較社会学という学問領域のコンセプトを確立したとも言われる興味深い書です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、世界各地の現地の人々がもつ知の明晰と感性の豊饒に出会うことを通して、近代に続く世界の生き方を考察した画期的な書です。同書は、比較社会学という学問領域のコンセプトを確立した書とも言われています。同書は、「共同体のかなたへ」、「カラスの予言―人間主義の彼岸」、「世界を止める―明晰の罠からの解放」、「骨とまぼろし(メキシコ)」、「ファベーラの薔薇(ブラジル)」、「時間のない大陸(インド)」、「彩色の精神と脱色の精神―近代合理主義の逆説」、「色即是空と空即是色―透徹の極の転回」、「生きることと所有すること―コミューン主義とはなにか」といったテーマで話が進められ、なかなか興味深い内容となっています。