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人種差別撤廃提案とパリ講和会議
著者 廣部泉
1919年パリ講和会議、それは日本が初めて大国として世界の檜舞台に立った瞬間だった。日本による人種差別撤廃提案は、人種差別否定という重要な世界史上の意味を持つと同時に、大国日本が国際会議で注目を浴びた最初の案件だった。本書は日本が有色人種のために利他的に人種平等を主張した提案だとことさら持ち上げるのでも、山東権益の取引材料として持ち出しただけと貶めるのでもなく、人種差別撤廃提案の真実の姿を明らかにし、その歴史的意義の正当な評価を試みるものである。
人種差別撤廃提案とパリ講和会議
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2024/12/23 13:00
やっぱり欧米は
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人種差別撤廃提案は他の黒人、黄色人種の国々を代表して日本が白人中心の諸国に提案したものなのだろうか、日本は国際連盟の常任理事国になってからは積極的に人種差別について言及していないように思えるので、「常任理事国になって国際的地位も最上位になったのだから、もういいか」とトーンダウンしたようにしか思えない。中国や東南アジア諸国の黄色人種に対して差別的に処遇していた日本がどの口で差別撤廃を国際連盟で叫ぶのかということもある。アメリカやオーストラリアといった国々は有色人種の移民増加に否定的な立場で反対を表明(とくに豪のヒューズ首相の気持ちがいいほどの徹底した白人至上主義に脱帽)、ヨーロッパ諸国も人間の平等とはあくまで白人諸国間のものであり、黄色人種が差別撤廃を絶叫するなど論外だったのであろう