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3件
英語のハノン
話したい人のための、待望のドリル! ピアノの教則本「ハノン」の名に由来、英語を自然に話す力がつく学習法、それが「英語のハノン」だ!机上の英文法を、使える英語に高めるための究極パターン・プラクティス643!
英語のハノン フレーズ編 ──コミュニケーションのための英会話スーパードリル
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英語のハノン スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル 初級
2023/07/08 23:42
イギリス版音声があります
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こまつな - この投稿者のレビュー一覧を見る
筑摩書房のホームページから、英語のハノン初級のイギリス版音声が出てます。note経由で有料1,800円でしたが、イギリス英語で学びたかったのでダウンロードしました。本はそのまま使えて、補足情報が同じく筑摩書房のホームページにアップされてました(補足情報は無料)。あんまり大々的に宣伝してないのでもったいない気がしました。音声はエマ・ハワードさんとマイケル・リースさんで、ほんとめちゃくちゃ良いので、ホームページから試し音声だけでも聞いてほしい。
英語のハノン スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル 初級
2024/03/11 14:41
簡単そうでも瞬時に声にでない
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りんご - この投稿者のレビュー一覧を見る
通勤時30分くらい歩くので軽くできるシャドーイングの教材をと思い、発売当初から話題になっているのを目にしていたので購入。
目次を見て、中級にしようか?と思ったけれど、公式サイトの音声を聞いてみると、簡単に思う文も掲載されている練習を行うには、パッと出てこないと思い、初級からに。
Unit1.は閉本で音声練習を試してから本を確認。繰り返し音声練習でもついて行けますが、文によっては、展開させていくときに一瞬迷ってしまったり、音声から入ると正しくリスニングが出来ていない箇所もあったり。根気強くやってみようと思います。
英語のハノン スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル 上級
2023/08/02 16:40
高度な英語をマスターするための「英語のハノン」の頂点。〈初級〉〈中級〉で培った力を揺るぎないものにする関係詞の徹底攻略とより洗練された表現方法の習得をめざす。
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治維新期に英語学習の必要に当面したのは、エリート(知識人)たち。明治の文明開花が「英語の翻訳」によって成し遂げられた。文明の言語である英語を翻訳し、数多くの新造漢語やカタカナ語を生み出すことで、世界に類を見ない母語による近代化を果たす。英語の文法訳読こそエリート教育の柱であった。その方法は、江戸時代の漢文訓読法による漢文教育に倣うものであった。いわゆる「5文型」は、イギリスの英語学者C・T・アニアンズの分類をもとに、この流れから生まれた日本独自の理論で、もっぱら訳読のためにカスタマイズされているものの、日本人が英語を理解するためにきわめて有効なツールである。そして、昭和戦後になると、国民的ラジオ番組となった通称「カムカム英語」に始まる英会話の時代が到来する。英語がエリートの独占物から大衆のものになった。GHQの支配下で制作された「カムカム英語」の目的は、英語とアメリカン・ライフスタイルの学習を通して、日本人のあいだに人類普遍の行動原理である民主主義を浸透させること。戦後の中学高校(2020年度からは小学校も)、あるいは英会話学校で行われている英語教育は、この流れに立つ。伝統的な5文型理論にさまざまな欧米由来の英語教授法を取り入れ、現在は「コミュニカティブ・アプローチ」を主流としている。このように、日本の英語教育には、淵源を異にする二つの流れがあり、大学入試改革をめぐって、それらが激しく対立した。世界には3000とも6000とも言われる多くの言語が存在するが、すべての言語は話されてる。書かれていない言語はあっても、話されていない言語はない。すなわち、言語の本質はオーラシー(話すこと)にある。第一の流れが特殊であるのは、江戸時代の知識人が、漢文を通して中国人と筆談はできても、中国語はまったく話せなかったことからもわかる。ただし、第二の流れに問題がないわけではない。そこでの英会話は、しばしば英文法を軽視し、「通じさえすればいい」式のブロークン・イングリッシュになって、そのことが第一の流れから強い反発と批判を受ける要因となっている。とはいえ、第一の流れがどれほど英文法の大切さを力説しても、実際にそれを使って英語を話して見せない限り、第二の流れは冷ややかに聞くだけ。『英語のハノン』は、明治以降の二つの異なる英語学習の流れを統合し、止揚しようとする試み。第一の流れ、第二の流れ、そのいずれをも否定することなく底支えし、両者の欠点を補って、結果的にそれぞれの目的(第一の流れなら英文読解や英作文、第二の流れなら英会話)を理想的な形で達成しようとするもの。真の英文読解や英作文には、正しい英語の音声(発音やリズム)が不可欠。英語の四技能は、本来「四角柱」であり、そのいずれを正面に据えるかの違いはあっても、一つの技能を単独で取り出すことはできない。本当の意味での速読は音読の先にあるもので、本当に英会話ができる日本人の書いた英文は、とてもリズミカルで生き生きとし、躍動的。その差は、残酷なほど、はっきりわかる。英文法は、絵画における絵の具や絵筆、そして英音法は表現技法。文法無視のブロークン・イングリッシュが幼児の落書きだとすれば、英文法の道具立てを揃え、英音法で表現技法に磨きをかけた英会話は、どこに出しても恥ずかしくない本格的な絵画。ここに「上級」が揃い、ついに5文型理論の全体系を網羅する英文法のパターン・プラクティスが完成した。『英語のハノン』によって真の意味での英語四技能を習得され、その英語とともに素晴らしい未来を切り拓いてくださることを祈る。