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百鬼園戦後日記(全三巻合本)
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百鬼園戦後日記 3
2020/08/28 10:59
不可解な幻想小説や独特の論理でユーモアあふれる作風で知られた内田百けん氏の貴重な日記記録です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、夏目漱石氏の門下生の一人で、夢の光景のように不可解な恐怖を幻想的に描いた小説や、独自の論理でユーモアや諧謔に富んだ随筆を多数執筆し、名文家としても知られる内田百けん氏の作品です。同書は、戦時中の著者の貴重な日記記録であり、中公文庫からは全3巻シリーズで刊行されています。同書はそのうちの第3巻目です。内容は、「大鯛一尾と赤い座布団の目録をお祝ひにくれた、目出度一献す」と書かれているように、自宅へ客を招いて九晩にわたり還暦を祝う様子が描かれています。それ以外にも、「贋作吾輩は猫である」の連載開始、琴を撫で、将棋を指す日々など戦時中の内田百けん氏の何気ない日々が描かれています。昭和23年6月1日か24年12月31日までの日記が収録されています。
百鬼園戦後日記 2
2020/08/28 10:54
内田百けん氏の戦時中の貴重な日記記録です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、大正から昭和にかけて、『冥途』、『旅順入城式』、『南山寿』などの小説をはじめ、『百鬼園日記帖』、『御馳走帖』、『新方丈記』、『百鬼園随筆』などの随筆を数多く発表された内田百けん氏の貴重な戦時中の日記記録です。同書は、中公文庫から3巻シリーズで刊行されているうちの第2巻目です。同書では、「いよいよ三年の間雨風の音を聞き馴れた小屋と別かれたり」として、念願の新居が完成します。終戦間近、5月25日の空襲で焼き出されて以来、長きにわたる小屋暮らしをついに脱する時が来たのです。昭和22年1月1日から23年5月31日までの日記が収録されています。
百鬼園戦後日記 1
2020/08/09 12:08
内田百けん氏による戦中の日記作品の第1巻目です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、明治から大正、昭和にかけて、『冥途』をはじめ、『旅順入城式』、『南山寿』、『贋作吾輩は猫である』、『実説艸平記』、『阿房列車』などの小説や、独自のユーモア溢れる随筆『百鬼園日記帖』、『御馳走帖』、『新方丈記』、『百鬼園随筆』などを発表された内田百けん氏の作品です。同書は、「暫らく振りに蝋燭の明かりにて日記を書き続ける。こはいけれど空襲よりはいいだらう」という書き出しで始まる日記作品です。同氏のロングセラーである『東京焼盡』の翌日、昭和20年8月22日から21年12月末までの日記が収められています。掘立小屋にも編集者がおしかけ、毎日の酒の入手に苦労する日々を具体的かつ飄然と綴った貴重な記録です。中公文庫では全3巻シリーズで刊行されています。同書は、ぞの第1巻目です。ぜひ、読んでみてください。