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日本改造法案大綱
著者 北一輝 著
辛亥革命に身を投じた北一輝が帰国後の一九二三年に著し、国家改造の青写真を示して発禁処分になった『国家改造案原理大綱』。一部を伏せ字とし改題して刊行された本書は、昭和の青年将校を魅了し二・二六事件の引き金となったが、一方で私有財産制限、華族制廃止、財閥解体を訴え戦後改革の先駆けとも評される。〈解説〉嘉戸一将。
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日本改造法案大綱
2020/08/16 10:22
北一輝氏が1923年に刊行した当時としては大問題となった作品です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、宮崎滔天氏の紹介で中国同盟会に加入し、辛亥革命に参加した北一輝氏が、帰国後に大川周明氏らと猶存社を結成し国家改造運動に従事しながら執筆し、1919年に刊行したにも関わらず、発禁処分となり、4年後の1923年に改題して刊行された問題作です。同書は当時の皇道派青年将校らに深い影響を与えたために、北一輝氏が1936年の二・二六事件の首謀者と見なされ、翌年銃殺刑に処されたといういわくつきの作品です。ただ、他方で、私有財産制限、華族制廃止、財閥解体を訴え戦後改革の先駆けとも評されるものでもあります。同書の内容構成は、「巻1 国民の天皇」、「巻2 私有財産限度」、「巻3 土地処分三則」、「巻4 大資本の国家統一」、「巻5 労働者の権利」、「巻6 国民の生活権利」、「巻7 朝鮮その他現在及び将来の領土の改造方針」、「巻8 国家の権利」、「附録 対外国策に関する建白書」となっています。