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怠惰の美徳
大学にはほとんど出席せず、志望した新聞社は全滅。やむなく勤めた役所で毎日ぼんやり過ごして給料を得る。一日十二時間は眠りたい。できればずっと蒲団に居たい……。戦後派を代表する作家が、怠け者のまま如何に生きてきたかを綴った随筆と短篇小説を収録。真面目で変で面白い、ユーモア溢れる文庫オリジナル作品集。〈編・解説〉荻原魚雷
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怠惰の美徳
2020/07/26 11:25
昭和の初期に活躍された梅崎春生氏の自身の怠惰ぶりを面白く描いたユーモア作品集です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、昭和の前半に活躍され、『ボロ家の春秋』(直木賞)、『砂時計』(新潮社文学賞)、『狂い凧』(芸術選奨)などの名作を次々に発表されてきた梅崎春生氏の作品です。同書は、その梅崎氏の自身を綴った作品でもあり、同氏の何とか入学した大学の講義にはほとんど出席せず、卒業後に新聞社を志望するも全滅という状態で、やむなく勤めた役所では毎日ぼんやり過ごして給料を得ていたという怠惰ぶりが披露されています。「一日に12時間は眠りたい」ちか、「できればずっと布団にもぐりこんでいたい」など、戦後派を代表する作家が、自身がどれほど怠け者か、怠け者のままどうやって生きぬいてきたのかを綴る興味深い随筆と7つの短篇が収録されています。梅崎春生氏のユーモア作品集です!