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国際政治 改版 恐怖と希望
著者 高坂正堯 著
世界平和を実現するために人類は古くから叡智を傾けたが、戦いは繰り返された。戦争の危機はなぜ去らないのか――この問いに答える書物は少ない。国際関係を単純に図式化・理想化することなく、また「複雑怪奇」といって正確な認識を諦めることもなく追い求めた著者が、軍縮、経済交流、国際機構などを具体的に検討しながら、国家利益やイデオロギーがからみあう現実世界を分析し、組織的に論じた国際政治の入門書。
国際政治 改版 恐怖と希望
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国際政治 恐怖と希望 改版
2021/12/07 17:08
長年の名著のようです。
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まお - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近になりweb上のインタビューで、東日本大震災当時の自衛隊の
統合幕僚長であった折木良一氏が本書を読まれていたとお話しなさっており、
読みたくなって購入。自分は国際政治にも疎いので理解は浅いです。
本書以外にも数冊書名を挙げておられたので、読んでいこうと思っています。
国際政治 恐怖と希望 改版
2022/05/20 16:55
国際平和実現のためには
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1966年の初版以来改訂版も含め54版。2022年に政界中を巻き込んで起こっている事実を目のあたりにし、国際政治を考えさせられる。もはや対立国だけで国際平和は訪れない。そのため人はなにをして行くべきかを思想家・哲学者・外交官・政治家の言葉を交えながら表わされている。印象的文章は「抽象的な平和などありえない。存在する具体的な平和はすべて但し書きを必要とする」「国内政治においてはきわめて権力政治的な人間である日本人が国際政治においては権力政治に適応する能力に不足している」と。理想論だけでも軍事力だけでも平和はもたらされないことを考えさせられた。最後の「われわれは懐疑的にならざるをえないが絶望してはならない。それは医師と外交官と人間のつとめなのである。」何ができるかを考えなければ。