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茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
著者 角山栄 著
一六世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。茶に魅せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。なかでもイギリスは独特の紅茶文化を創りあげ、茶と綿布を促進剤として伸長した資本主義は、やがて東洋の門戸を叩く。突如世界市場に放り出された日本の輸出品「茶」は、商品としてはもはや敗勢明らかだった。読者がいま手に茶碗をお持ちなら、その中身は世界史を動かしたのである。
茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会
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茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会 改版
2021/12/07 18:16
確かに名著
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:健 - この投稿者のレビュー一覧を見る
川北稔先生が名著とおっしゃっていたので、読んでみました。確かに面白い。イギリス人が飲んでいた一杯の紅茶を供給するために、それこそ世界中から原材料が集まっていたことがわかります。今でいうグローバル・ヒストリー的な視点から書かれた書といってよいのではないでしょうか。
茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会 改版
2022/10/31 18:29
茶葉の歴史
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:文月綾乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
茶の湯など茶道文化の本かと手にしたら、広く茶葉に関する歴史の本だった。その飲用方法の変遷から、世界がグローバル化していくに伴っての商品化。。特に日本の茶葉が世界の市場でどのような位置を占めていったか。幕末から明治開国後の、抹茶や生糸などとの比較は興味深い。2021年、日本茶の輸出量は過去最高を記録したという。この報に著者はどのような見解を持つだろうか。 読後、英国に対する心象がかなり変わった。茶道を嗜む者なら、一読の価値あり。