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ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史
著者 今野元 著
アメリカの世界覇権が翳りを見せるなか、欧州で主導権を握り、存在感を増すドイツ。だが英仏など周辺国からの反撥は根強い。そこには歴史的経緯や、経済をはじめとする国力の強大化への警戒感だけでなく、放漫財政を指弾し、難民引き受けや環境保護を迫るなど、西欧的=「普遍」的価値観に照らした「正しさ」を他国にも求める姿勢がある。二千年にわたる歴史を繙き、ドイツはいかにして「ドイツ」となったのかをさぐる。
ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史
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2024/06/14 06:59
普遍対固有
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
普遍と固有という相反する思想についてドイツナショナリズムを通じて述べられており面白い。戦後ドイツがナチスを否定するために国民国家としてのドイツすら否定したがその反動が起きていることなど日本を含む他国でも見られる事象だと感じた。
ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史
2022/03/13 17:57
ドイツをより深く知りたい人向け
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kusukusu - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近のメディアや知識人によるドイツ礼賛の背景を知ることができるかと思い、購入。予想以上に内容が濃く、自分の知識不足もあり、全てを理解できたわけではなかったが、ドイツという国がどのように成立し、二度の大戦での敗北や東西分裂、再統一という激動を経て、現在のように国際社会の中で在感を高めるようになっていったのか、またそれ故に国内外の一部から反発を買うようになったのかについて非常に詳しく書かれていて、興味深かった。
ただ、著者が目指したというドイツ史叙述の用語改革については、個人的にはあまりなじめなかった。研究者間での議論ならともかく、一般読者を対象とした本でこのような内輪の論理ととれるようなことをされるのはあまり好きではない。この点が☆-1。
2024/10/13 12:29
ドイツの存在感
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドイツナショナリズムについて、わかりやすく解説されていてよかったです。ヨーロッパでの存在感と警戒感が、興味深かったです。