電子書籍
煌夜祭
著者 多崎礼 著
魔物の姫に会ったあの時、人生のすべてをかけて、彼らを救うと心に決めた――
ここは生物も住めぬ死の海に浮かぶ十八諸島。〈語り部〉たちが島々を巡り集めた物語を語り継ぐため、年に一度、冬至の晩に煌夜祭が開かれる。今年もまた人を喰らう恐ろしくも美しい魔物と人との誓いの物語の幕が上がる。
『レーエンデ国物語』で話題沸騰の著者の原点となるデビュー作に、外伝「遍歴(ピルグリム)」「夜半を過ぎて 煌夜祭前夜」を加えた決定版。
煌夜祭
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紙の本煌夜祭
2024/02/06 08:38
挫けそうなときに「それでも」と立ち上がる、小さな勇気をくれる
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
猛毒キノコ、役立たず、誰かの犠牲なしには成し遂げられず、だけれど、大事な人を救えなかった、何も変えられない自分だけが残った……。どん底は人の数だけある。そんな時に前を向くのは難しいかもしれない。どうせ暗いだけの景色だと思えば猶更だ。
この物語は、そんな気持ちの時にそっと助けてくれるような、優しい結末が待っている。
電子書籍煌夜祭
2024/03/19 02:42
何度読んでも面白いわ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中心にある一つの島の円周を原子と電子の関係のように周回する複数の島々。
そこには人を食べる魔物がいて、冬至の夜は語り部達が集まり、魔物に食べられないように一晩中物語を語らう煌夜祭が行われる。
そして今夜もまた、二人の語り部が出会い、物語という形で歴史が紐解かれる。
C★ノベルス版既読。
文庫版などで追加されていた短編もようやく読めた。
でも一番読めて良かったのはあとがきかも。
全てのことに意味がある。
大団円とは呼べない、かなわなかった夢の物語。
多崎さんの作品はまさにそういう物語で、煌夜祭は原点にして頂点ってやつだ。