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統帥権の独立 帝国日本「暴走」の実態
著者 手嶋泰伸 著
帝国陸海軍の作戦行動の指揮・決定権限である統帥権。天皇大権に属し、その「独立」は内閣からの干渉を阻止した。そのため満洲事変以降、陸軍の暴走をもたらした最大の要因とされてきた。しかし近年、通説の見直しが進む。明治政府はなぜ「独立」を必要としたのか。否定論者がいながら、なぜ「独立」は維持されたのか。海軍の役割とは。本書は、軍事の特殊専門意識に着目、明治からアジア・太平洋戦争敗北までの通史を描く。
統帥権の独立 帝国日本「暴走」の実態
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統帥権の独立 帝国日本「暴走」の実態
2024/04/20 12:11
政治と軍事、それぞれが抱えた課題
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治と軍事の担当区分とそれぞれが抱えた課題がわかりやすく解説されています。ややこしい大本営政府連絡会議から最高戦争指導会議構成員会議(+御前会議)を整理した表は役立ちそうです。
統帥権の独立 帝国日本「暴走」の実態
2024/02/16 11:25
複雑怪奇な権限
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じじい - この投稿者のレビュー一覧を見る
「総帥権」―軍隊を指揮監督する最高の権限―。
元来、天皇の大権ではあったが、統帥権は内閣の介入を許さず明治憲法下、統帥は内閣から独立した参謀総長(陸軍)と軍令部長(海軍)が天皇を直接補佐した。
そして現在、我が国に軍隊は存在しないこととなってはいるが、代理・自衛隊にその危険はないのか、それぞれの視点からの分析は、複雑怪奇な権限の理解に役立つ。