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4件
富士日記
著者 武田百合子 著
夫、武田泰淳と過ごした富士山麓での十三年間を、澄明な目と無垢な心で克明にとらえ、天衣無縫の文体で映し出す日記文学の白眉。田村俊子賞受賞作。巻末に関連エッセイ、大岡昇平の「山の隣人」と、武田泰淳の「山麓のお正月」を収録する。
富士日記(下) 新版
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富士日記 新版 中
2020/07/24 11:55
武田百合子氏による夫・武田泰淳氏と過ごした富士山麗での思い出が詰まった日記作品です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、作家の武田泰淳氏を夫にもった妻の武田百合子氏が、13年間夫とともに富士山麗で過ごした際に書き溜めていた日記を収録した書です。同書は、武田泰淳氏が亡くなってから刊行されたもので、妻の夫への思いが溢れています。中公文庫では全3巻シリーズで刊行されており、同書はその中巻です。同書では、愛犬の死、湖上花火、大岡昇平夫妻との交流、作品の執筆、選考会、講演など、夫・泰淳氏の多忙な仕事の合間を縫うようにして過ごす富士山荘での日々が生き生きと綴られています。昭和41年10月から44年6月までの日記が収録されています。
富士日記 新版 上
2020/07/20 17:35
武田百合子氏が、作家であり、夫の武田泰淳氏と13年過ごした富士山麗での思い出を描いた傑作です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『犬が星見た―ロシア旅行』、『ことばの食卓』、『遊覧日記』、『日日雑記』、『あの頃―単行本未収録エッセイ集』などの作品を発表してこられた武田百合子氏の作品です。同書は、作家で夫であった武田泰淳と過ごした富士山麓での13年間を、澄明な目と無垢な心で克明にとらえ、天衣無縫の文体で映し出した作品です。中公文庫からは上中下の三巻シリーズで刊行されており、上巻の同書は昭和39年7月から41年9月までが収録されています。同書は、田村俊子賞を受賞された作品でもあります。
富士日記 新版 下
2020/07/24 11:51
夫で作家の武田泰淳氏を様々に支えてこられた妻百合子氏の夫と過ごした富士山麗の13年間の日記です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、作家の武田泰淳氏の妻として、取材旅行の運転や口述筆記など様々な面で武田氏の仕事を助けた武田百合子氏が綴った夫と一緒に富士山麓での過ごした13年間の日記です。同書は、夫の武田泰淳氏が亡くなった後に出版されたもので、中公文庫からは上中下の3巻シリーズで刊行されています。同書下巻は、忙しくてくたびれて日記を付けられなかった2年間を経て、ふたたび丹念に綴られる最後の1年間の日記が収録されています。時で言えば、昭和44年7月から51年9月までです。同書は、田村俊子賞を受賞された感動の一冊でもあります。ぜひ、心温まる武田百合子氏の思いを感じてみてください。