- みんなの評価
61件
本日は、お日柄もよく
著者 原田マハ
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 目頭が熱くなるお仕事小説。ベストセラー20万部突破!
本日は、お日柄もよく
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
本日は、お日柄もよく
2017/02/16 07:26
素直に泣けますよ、この作品
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今やアート小説の旗手である原田マハさんが2010年に書いた作品が文庫化され大ヒットとなったのがこの作品である。
ここにきて、ドラマ化までされるのであるから、驚きだ。
だったら、どんな物語なのか読んでみたいと思うじゃないですか。
そして、読み終わったあと、この文章を書いている訳ですが、売れる理由がわかるなぁ。
だって、素直に泣けますよ、この作品。
ごく普通のOLだった二ノ宮こと葉。普通のといいながらも、おばあちゃんは有名な俳人だし、知人には大政党の幹事長だった人もいるから、ちょっと普通以上。
そんな彼女が幼馴染で少しは思いを寄せていた厚志君の結婚式で出会ったのがスピーチライターの久美さん。
これが運命的な出会いというもの、こと葉は会社も辞めて、久美さんの事務所に。しかも厚志君が亡くなったお父様のあとに国勢選挙に出馬することになって、こと葉はそのスピーチライターとなるわけですが・・・。
正直にいえば作品の中盤あたりで少しダレてしまうところもない訳ではないが、ここでやめたらもったいない。
終盤に向けて、滂沱の涙となること間違いない。
つまり泣かせるツボを心得ているんですよね、原田さんは。
初期の原田作品はそのような感じですが、最近はじんわりとくる書き方になっている。
どちらがいいかは別にして、最近なんだかもやもやしている人は涙で洗い流してみるのもいいのではないか。
いいですよ、物語で流す涙も。
本日は、お日柄もよく
2015/12/13 21:01
言葉のイメージを一新させてくれた作品
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さんしろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初から最後まで感動する場面満載であり、読んでよかったと実感できる作品。自分がスピーチや言葉に対して抱いていた軽佻浮薄というイメージが一新された。舞台は物語の中ではあるが、作り手が読み手に対して抱く思い、読み手が聞き手に対して持つ気持ちによって、言葉とはこれほど力を持つものかと再認識。読後感が実に素晴らしい作品であるが、原田先生の作品を読むと、なぜか三浦作品を思い浮かべてしまう。
本日は、お日柄もよく
2017/01/16 19:25
本日は、お日柄もよく
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MiyA - この投稿者のレビュー一覧を見る
開始30ページですでに涙がでました。
素敵な言葉がたくさんつまった素敵な作品でした
幼馴染の結婚式でであった言葉のプロフェッショナル久遠久美
OLの主人公こと葉がその出会いをきっかけにスピーチライターを目指し
政治のスピーチライターに抜擢され
強くたくましく成長していくお話です
政治のことなんて全然わからないわたしでも
選挙の話や仕組み、政策がスーっと入ってきて
苦になることなく最後まで楽しく読み終えることができました
なにかをまっすぐに取り組みたい人
今の自分を変えてみたい人に読んでほしい作品です。