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オーストラリアはいかにして中国を黙らせたのか 「静かなる侵略」を打破した外交戦略に日本は学べ
著者 西原哲也
中国への経済依存を高めていたオーストラリアは、新型コロナを巡り中国に反発。
中国は経済制裁を行ったが、逆に国民の対中感情は悪化し、モリソン政権の対中強攻策を支持し、台湾有事の際には中国との衝突も辞さない構えだ。
クワッドの一員であるオーストラリアでは、対中国で何が起こっているのか。
日本はこのままでいいのか。
急速に進む英米豪のAUKUS、政治、経済、教育、文化まで、中国に対峙するオーストラリアの実情をレポートする。
オーストラリアはいかにして中国を黙らせたのか 「静かなる侵略」を打破した外交戦略に日本は学べ
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オーストラリアはいかにして中国を黙らせたのか 「静かなる侵略」を打破した外交戦略に日本は学べ
2022/02/03 19:52
平易な文章で書いてあり、よく理解できた。読んで、とても良かった。
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
1) 「 直ぐにイエスと答える人間は、誰からも信用されないし軽んじられる 」 と思うが、 まさにこのような乏しい外交力しか持たない日本政府には、虚しさや諦めしか感じない。各国から見下されるのもむべなるかな。中国のことが大好きな日本の政府、議員、メディアの方々、どうぞ中国へ移住されてはいかが?
2) 間抜けな日本政府のやり方では、Five EyesがSix Eyesになることも、AukusがJaukusになることも、無理と思える。
3) 親中と思われていたターンブル前首相は、方向転換しているようだ。2016年時点で、中国のことを、Frenemyと述べた。 一方日本は、その時期はもちろんのこと、今でも中国に媚び続けているのだから。溜め息しか出ない。
4) ターンブル前首相は、Frenemyから5年、今ではもう中国のことを、Enemyだと理解しているかもしれない。
5) オーストラリアや欧米が、したたかな中国や韓国の外交戦略に気づかなかったのは、天安門事件の際の日本政府の対応のまずさに因るのではないか。
6) 中国の隣にあり中国の性質をよく知っているはずの日本の対応を見れば、オーストラリアや欧米は、安心してしまい中国に危機感を抱かないのは当然である。その日本の責任は重大なはずなのに、今だ媚中ばかりとは、情けない。
7) 山上信吾日本大使が、「 現在のオーストラリアの状況は、日本が10年前に経験したことだ。攻撃的な中国に対処するオーストラリアに日本は全力で支援する 」 と述べたそうだが、なぜ10年前に、日本の大使は日本のために全力を尽くさなかったのか不思議だ。10年前にそうしていたら、オーストラリアを含めた他の国々が、今日のような状態に陥らずに済んだかもしれないのに。
8) 新型コロナウイルスのスクープやウイグル人弾圧を放映しているオーストラリアのメディア、そして、中国寄りの発言を繰り返す元豪首相をきっぱりと非難しているオーストラリアのジャーナリストたち。彼らのこういう姿勢が、中国への見方を変えていくことに繋がればと願う。
9) ダーウィン港の管理を中国企業に任せることへの安全保障のリスクについて、89%のオーストラリア国民が、 「 リスクがある 」 と答えたそうだ。こういう真っ当な考えを持つ国民が、政府を目覚めさせるのかもしれない。
10) 対外関係法を立法化したモリソン首相には、是非とも戦いに勝利してほしい。
11) 17ページ ------- ファーウェイの副会長がカナダで逮捕されたことに、オーストラリアが懸念を表明したことへの報復だ------ということが書かれてあるが、 「 懸念 」 のところは 「 賛意 」 ではないのかな?と思う。違うかな?