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頼山陽
著者 見延典子
言葉の力で幕末の歴史を変えた男、頼山陽。自由闊達な売れっ子クリエイター、反骨の文筆家として文化・文政年間を鮮やかに生き、歴史書『日本外史』で国を憂える幕末の若者たちの心を尊皇へと傾けたひとりの男の人生を描ききった本作は、第27回新田次郎賞を受賞。高い評価を得たほか、天才を支えた家族の温かな描写で、多くの年配の読者から熱い支持を得た。この上巻では儒家として名高い父に反発して放蕩を繰り返す、若き青年・山陽の姿を描く。
頼山陽 上
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紙の本頼山陽 下
2016/01/08 23:35
晩年
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「日本外史」を書きあげた頼山陽だが、晩年は労咳に苦しめられた。当時は不治の病である。このため最期の4年は京都と広島を行き来する生活。歴史に「もし」はないというが、明治まで生きていたら、どんな仕事をしたかと考えざるを得ない。
紙の本頼山陽 中
2016/01/08 23:29
大垣の女
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
父の死後、頼山陽は叔父に可愛がられるようになる。この叔父がいなかったら、随分、窮屈な生き方しかできなかっただろう。それでなくても破天荒な人である。注目すべきは、弟子であり、愛人でもあった岐阜・大垣の江馬細香。優秀な女性だったと書かれているし、事実、そうだったと思う。その分、山陽の妻や母の苦労は?
紙の本頼山陽 上
2016/01/08 23:21
ヒステリー
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「日本外史」で知られる頼山陽の一生を描いた文庫の上巻。子供時代から二十歳頃までの話だが、志を貫くために脱藩をも厭わぬ生き方に驚かされる。封建制の世だけに、我儘というレベルではない。実際、ヒステリーともいえる性格だったようだし、父への反発、やがては不仲になる様が生き生きとー