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4件
むすびや
著者 穂高明
就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすびに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、徐々に気持ちが変わってゆく。亡き祖母が「結」という名前に込めたある想いも、前途を温かく照らし出す――。一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。
むすびや
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むすびや
2017/10/20 18:34
心も体も温まる
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔ながらのお店は心が通っていていいなと思いました。そして、無性に握りたての美味しいおむすびを食べたくなります。
むすびや
2017/06/24 09:46
心が包まれる、結ばれる
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説推理に連載されていたとかで「推理モノ」かと思いきや、小さなおむすびやの一人息子の成長物語。
(おにぎりやではなく、おむすびやというところにこだわりがあります)
人見知りで赤面症の結くんが、不器用ながらも少しずつ受け入れ、前に進んでいく様子が心地良いです。
(かなり年齢が離れた従兄弟が、同じタイプなので、勝手に親近感)
同じ商店街で八百屋の跡取りをめざす友人との腐れ縁もいい。
大人になっても、2人で協力したり、一緒にメニューを考えたりする様子が、『ぼくら』シリーズを彷彿とさせました。
結ちゃんはカッコいいキャラではなく、大きな特徴もなく、本当に内向的ですが、なんだか憎めず魅力的。
ここまで内向的だと、多くの場合は読み手からすれば普通は焦らされるものですが、結ちゃんは「うんうん、がんばろう!」と後押しをしてあげたくなります・笑
大きな事件は起きませんし、劇的な感動があるわけでもない。
ただ、暖かさが心を包んでくれます。
文体はやわらかく、字も大きめなので中学生からでも読みやすいですが、大人になって仕事に疲れた人、今の生活に悩んでいる人にはじんわりとした温かさに癒されるのではないでしょうか。
とてもいい作品です。
むすびや
2018/01/15 12:07
おむすびを通じた家族の絆
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
就職活動に失敗して、落ち込んでいる青年とおむすび屋さんを営んでいる両親を取り上げた物語です。なんとなく目的を見いだせず、就職活動に失敗し、失意の中で両親と一緒におむすび屋さんのお手伝いを始めます。最初は卑屈な気持ちでいっぱいの青年が、同じく稼業をついだ友達の影響を受け、おむすびを作ることに少しずつ興味を持ち始め、仕事に取り組んでいきます。挫折から立ち直る青年と両親の気持ちの葛藤が手に取るように伝わり、就職活動してた時期を思い出しました。
おいしいおむすびの具材のお話やお米のお話がいっぱい出てくるので、読み終わるとおむすびを作って食べたくなります。