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3件
エッセイベストセレクション
著者 田辺聖子
田辺聖子さんといえば、女性の心を鷲掴みにする甘やかな恋愛小説や、古典教養の世界に軽やかに誘う名随筆の数々……だけではありません。1971年から16年間の長きにわたり週刊文春に連載されたエッセイ「女の長風呂」シリーズには、男女の性の話、つまり下ネタが満載! 「女の性欲」「四十八手」「名器・名刀」などなど、今日の文豪・田辺聖子のイメージをひっくり返すようなタイトルが毎週並んでいました。もちろん、田辺エッセイに欠かせない相方「カモカのおっちゃん」も絶好調。笑い、ペーソス、下ネタ、時事ネタ……私たちがエッセイに求めるすべてがそこにはあります。おせいさんのエッセイが毎週読める、そんな贅沢な時代がたしかにあったのです。
本書は、長寿連載の中から、さらなる絶品、逸品を選り抜いたベスト・オブ・ベスト第1弾。女(男)ってこんなこと考えてるのか! と愕然としつつも、深いアフォリズムと成熟した大人の智恵が深く心に響いてきます。まさに必読。まだ読んでいない貴方が羨ましい、と申し上げるほかはありません。
主婦の休暇 エッセイベストセレクション3
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女は太もも
2023/11/30 12:24
相変わらずたまらなく面白い
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
週刊誌のエッセイから下ネタの名編をセレクトしたものですが、いずれにも男と女の孤独といじましさとユーモアを愛おしいものとして描かれています。
女は太もも
2013/04/05 20:07
あっはっは
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふわふわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
思わず笑ってしまうことしばしば。さすがおせいさん、こんな内容を書かせてもなぜか下品になりません。それに他の分野でのご活躍を考えると度胸があるなあと...ただ個人的には『春蛸...』のようにストーリー形式の方が引き込まれます。それに、あまり女はああだ、こうだ、と言われると、みんながみんなそうではない気がします。男性諸君ご安心を。
女は太もも
2020/07/19 11:45
こんな話ができる友人が欲しかった!
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投稿者:夏凪 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お聖さんとカモカのおっちゃんが居酒屋で呑みながら話しているのを一緒に聞いているような、親しみのある文体で書かれた読みやすく楽しい一冊でした。
表題に惹かれて購入した私は「女は太ももで勝負なさい」という内容なのかしらと思っていましたが全然違い、女性と男性それぞれの視点ではどんなふうに見て考えているのか、その違いがとても面白い。
同性同士といえどもなかなか口にはできず、でも誰かに聞いてみたいと思っていたことを、この本の中でお聖さんがほとんど答えてくれました。
生きている内にこんな話ができる友人が一人いれば面白いだろうなと思っていましたが、それは田辺聖子だったのかもしれません。
そして、この一冊のおかげですっかりカモカのおっちゃんのファンになってしまいました。