男ともだち
著者 千早 茜
誰よりも理解しながら決して愛しあわない二人
冷めた恋人、身勝手な愛人、誰よりも理解している男ともだち……
29歳の女性のリアルな姿と彼女をとりまく男たちを描く直木賞候補作。
29歳のイラストレーター神名葵は、
関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、
身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。
仕事は順調だが、ほんとうに描きたかったことを見失っているところに、
大学の先輩だったハセオから電話がかかる。
七年ぶりの彼との再会で、
停滞していた神名の生活に変化が訪れる――。
解説・村山由佳
男ともだち
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
男ともだち
2024/04/28 00:37
多様性
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
俗な言い方をしてしまえば
やったか、やっていないか。
人間関係の同性、異性での違いは
このパラメータが存在しているか否か。
当人にとってどうでもいいことでも
周囲にとってはそうでもないらしい。
男女の組み合わせを見れば「男女の仲」を疑うようにプログラムされているのか。
男女の仲でなければ異性に対して親身にはならないものなのか。
もっともっと人間関係っていろいろあってわからないものでいいと思う。
男ともだち
2020/04/30 01:41
無題
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:言音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公がクズで共感できない、との感想をちらほら見かけたが、私は共感できたしクズだとも特に思わなかった。それは行動に思考が伴っていたからだと思う。主人公の神名の周りには男友達、女友達、恋人、愛人、行きつけのバーの店主、仕事相手など様々な人がいて、それぞれの価値観を持っている。神名は会話した事全てに影響される訳ではなく、かと言って否定する訳でもなく、思考している。考えることを放棄せず、傷付くことから逃げない神名が私は好きだった。
男ともだち
2018/05/22 14:47
読みやすい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さか - この投稿者のレビュー一覧を見る
特別な男ともだちのハセオ。
出てくる登場人物はみんなクズだけど、
読みやすくて、あっという間に読んでしまった。
他の「新井賞も」読んでみたい。