- みんなの評価
16件
火村英生
著者 有栖川有栖
臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖のかけあいが楽しい「作家アリス」シリーズの短篇集。「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」──火村英生のもとにprof. Rを名乗る者から送られてきた犯罪予告めいたファックス。トリックの小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡(おうむ)が真実を暴く「鸚鵡返し」など、ごく短い掌篇から短篇まで珠玉の作品が並ぶ1冊。
捜査線上の夕映え
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捜査線上の夕映え
2023/05/26 17:56
有栖川有栖、大好きだ〜
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
届いてびっくり、超長編!展開が止まると余計に長く感じた。
ところが読み進めると、後半に怒涛の展開。
なんだかあと引く物語でまた好きな本が増えた。
いつもありがとう、有栖川さん。
捜査線上の夕映え
2023/01/15 09:23
直球が刺さる王道ミステリー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
「エモーショナルな本格ミステリーを書きたかった」とはあとがきの有栖川先生の言葉なのですが、トリックよりも動機や登場人物達の背景の解明に主眼が置かれた作風で、瀬戸内の小さな島の情景も重なりいつもより少しセンチメンタルな作風でした。特殊設定ミステリーが増える中、王道で丁寧に書かれた1冊。瀬戸内ファン、かつ有栖川ファンである私にとってはたまらない1冊です。
捜査線上の夕映え
2022/09/21 23:35
程好い苦味
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MIKA - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズはアリスと火村先生との遣り取りや二人の空気感が気に入っているが、より好きなのはお話自体のビター感。
火村先生の過去に起因しているのか、あるいはアリスの殺人事件との関わりの多さという不遇感に因るのかわかりませんが。
ただ、今回は程好い苦味に収まっており、読後感も良いのでシリーズ初心者にも良さそう。