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3件
怪談和尚の京都怪奇譚
著者 三木大雲
京都の怪談名人の、ぜんぶホントの怖~い話
死者からの電話、人形の怨念、線路にしゃがむ老婆……。
京都の古刹・蓮久寺の住職が相談を受け体験した、怖くて、ホントで、不思議な実話の数々!
怪談和尚の京都怪奇譚 積徳の旅篇
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怪談和尚の京都怪奇譚 怖〜い 正
2011/10/30 13:51
タイトルは怖そうですが、内容は分かり易い説法です。
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:甲斐小泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの人をひきつけてやまない京都。ここは世界遺産をはじめとする神社仏閣、三大祭などの見どころが多い以外に、不思議な話も多く、それもまた人を惹きつけていると思われます。
たまたま借りた本に入っていた新刊案内を見て、現役の和尚さんによる怪談話という事で、単なる怖がらせや、興味本位とは違うのではないかと、猛然と読みたくなりました。
私の見込みは間違いなかったようです。
普通の相談機関では相談できない不思議な、あるいは不気味な状況に対する相談事を、まさしく駆け込み寺状態で受けている著者。表紙はなかなか不気味ですが、本を読んでみると、時としてくすっと笑いたくなるようなユーモアも交えて語っておられ、サービス精神の結果らしいと分かります(笑)。
死霊、生霊を問わず、人の念のなす仇の怖さや、思いの強さなどが描かれていますが、大げさにならず、顛末の分かるものについては書かれていますが、よく分からないものについては勝手に結論付けず、さらりと流しています。決して、身の毛もよだつ、後味の悪い読み物ではありません。
怪奇譚の事例としては、振り込め詐欺の犯人の体験したゾッとする話から、恋愛の恨みまで、幅広く、対象も著者本人や知人、友人から、代理教誨師として訪れた先の塀の中の方だったり、バラエティに富んでいるので、その語り口の冷静さもあって、信憑性を感じます。
全体を通して、著者は「見えないものは無い」と非科学的と称されるものを排除する傾向に対し、宗教者として、それはいかがなものかと述べています。
霊障などと脅しつけて、高額な布施を要求したり、後味を悪くさせたりする、霊能者や宗教者を名乗りながらいかがなものかと思われる言動をする人びととは全く違い、あくまでも、死者の供養の大切さや、時としては知らず知らずに人を傷つけ、恨みを買う事もないとは言えないけれど、人を思いやって生きる大切さを説いていて、怪奇譚と銘打ってはいるけれど、興味本位な内容ではなく、具体的で分かり易い説法をしていただいているような気持ちで読めました。
怪談和尚の京都怪奇譚 続
2019/11/16 00:18
表紙イラストは可愛いけれど、怖い本です
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪談から説法へと自然に繋がっているのが心地よい。まぁ自分はTVよりも書籍でしか見かける機会がないのだけれど…w どれも怖い話ばかりなのだけれど、まさか繋がっている話があるとは。リボンと赤い車の話が怖すぎる…
2022/10/24 01:02
死後の世界
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イモイモ丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
死後の世界って本当にあるのかな、と思わせてくれた。今年の夏に安倍元総理が暗殺されて、たまたま次の日に怪談説法を聞きに行きました。心霊写真のコーナーにて和歌山県の無人島で撮られたものが紹介されていたが、それの詳しい話がこちらに書いてあった。死んでしまっても消えて無くなるって事ではないのかな。いろいろと考えさせられました。