まむしの末裔
著者 藤水名子
古稀とは思えぬ若さ、明晰な頭脳と剣の冴え。
新しい大目付の誕生!
常陸の極小藩への誹謗中傷、調べを進めると、隣の藩に由々しき問題が見えてくる。
策謀を重ねる大名家相手に、新任大目付の活躍はいかに。
痛快時代小説の開幕! 新シリーズ第1弾!
「大目付になれ」──将軍吉宗の突然の下命に、一瞬声を失う松波三郎兵衛正春だった。蝮と綽名された戦国の梟雄斎藤道三の末裔といわれるが、見た目は若くもすでに古稀を過ぎた身である。しかも吉宗は本気で職務を全うしろと。「悪くはないな」──冥土まであと何里の今、三郎兵衛が性根を据え最後の勤めとばかり、大名たちの不正に立ち向かっていく。痛快時代小説の開幕!
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評価内訳
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古来稀なる大目付 書き下ろし長編時代小説
2023/06/30 07:49
不思議な時代劇といった印象。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な時代劇といった印象。まず題名からはスーパー老人の活躍劇と思ったのだが、むしろ悪ぶった孫の成長物語といった感じで主役が不鮮明。次いで気になったのが、ちょっと変わった「言葉使い」と、物語の流れの不思議さ。理路整然としてるのに何故かフワフワと宙を彷徨ってるような印象を受けるのである。何故かは不明。あと剣劇の派手さは正に時代劇映画でのお約束の殺陣そのもの。20人以上もの敵を僅か3人で全滅させるなど正にやり過ぎ。どうも、中国文学の影響を強く受けてるのではと感じる。私的には異質時代活劇といった感じ。