- みんなの評価
3件
みんな蛍を殺したかった
著者 木爾チレン
――みんな誰かを殺したいほど羨ましい。
美しい少女・蛍が線路に身を投じる。
儚く散った彼女の死は後悔と悲劇を生み出していく――
京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人、校内でもスクールカースト底辺の扱いを受けてきた。そんなある日、東京から息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。生物部とは名ばかりのオタク部に三人は集まり、それぞれの趣味に没頭していると、蛍が入部希望と現れ「私もね、オタクなの」と告白する。次第に友人として絆を深める四人だったが、ある日、蛍が線路に飛び込んで死んでしまう。真相がわからぬまま、やがて年月が経ち、蛍がのこした悲劇の歪みに絡みとられていく――
少女の心を繊細に描く名手による初のミステリ作品。
「女による女のためのR-18文学賞」優秀賞受賞者である著者が、原点に立ち返り、少女たちのこころの中に巣くう澱みを鮮烈な感性で抉り出す。
紺野真弓・装画
みんな蛍を殺したかった
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みんな蛍を殺したかった
2021/07/05 21:47
引き込まれました
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。学生時代の空気感をリアルに表現していて、自身の過去の黒歴史も抉り出されるようでとても読み応えがありました。
2022/01/18 23:39
心の闇
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい蛍と底辺の3人の心の闇 それぞれの繋がり
あっという間に読んでしまいました
2024/07/21 03:36
オタクという存在
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、オタクという存在が大きな影響を持っている。しかも概ね悪い意味で。
あとがきを読むまでは作者はオタクが嫌いなのかと思っていたほど、オタクに対して辛辣。
なので読むのには少し勇気が必要、お話そのものは個人的には面白いと思うので、こっそりとおすすめはしたい。
黒歴史シリーズとやらは読み続けていきたい。