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柳橋ものがたり
著者 森真沙子
しっとりとした筆致で、江戸に生きる人の綾を時代推理の俊英が描く
訳あって武家の娘・綾は、江戸一番の花街の入り口に建つ船宿の住み込み女中に。
そこで遭遇した思いがけぬ六つの謎と事件の行方……。
船宿『篠屋』の勝手口から端正な侍が飛び込んで来て、追われていると言う。予約客の寺侍・梶原だ。女将のお廉は梶原を二階に急がせ、まだ目見え(試用)の女中・綾に、あんたも急いで二階に上がり、湯文字ひとつで梶原様の床に入るんだ、と叫ぶ。追手の足音も迫る。同衾を装うための芝居をしろというのだ。綾は床で丸くなって考えていた。この船宿は断ろうと。だが……。
6つの謎と事件の行方新シリーズ第1弾!
柳橋ものがたり 船宿『篠屋』の綾
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2021/03/24 09:05
明治は近い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
圓朝も柳北も登場。
苦労を抱える二人 だけではなくみんな心にさげがささったままだ。
慶喜が大坂から逃げかえって江戸の不穏な様相が増している。
兄の行方を追うなか、焔魔堂には天璋院に聞けと言われる。
あれまぁ 天璋院まで登場してどうなっちゃうの?
風雲急を告げる幕末の柳橋と篠屋の人々は、明治に向かってどうなるのか目が離せない。
2019/09/17 17:58
船宿「篠屋」の物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
船宿篠屋の元武家の娘 綾。
江戸の息遣いがたまらない。
幕末の柳橋が目の前にあるような気配さえ。
次作が待ち遠しいこのシリーズだ。
2019/04/17 08:27
綾はこのあと・・・
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
柳橋篠屋で働く綾。
2作目となり、すっかり篠屋で活躍中。
このあと、ヘボン医師に会いに横浜に行くのか?
そこで父や兄の消息が分かるのか?
江戸の香りが残る柳橋だが、幕末の文明開化の息吹も感じられ不思議な雰囲気だ。
次作が楽しみだ。
紙の本柳橋ものがたり 船宿『篠屋』の綾 書き下ろし長編時代小説
2019/03/24 09:07
しっとり綾
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
綾の素性はまだ不明だが、柳橋の船宿篠屋でおこる事件は様々。
なぜ武家の娘が口入屋に?事件には未来に名の残る人物も登場する。暁齊にも思いがけず会えてびっくり。
これから綾の過去が分かって来るのだろが、篠屋女将の片腕となりそうで次作が楽しみだ。
紙の本柳橋ものがたり 船宿『篠屋』の綾 書き下ろし長編時代小説
2018/12/11 06:27
江戸情緒を期待したのですが…。
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
せっかく「診立て」とう言葉を使っているのに、「診断書」とするのは、なんとも残念。「診立て書」「診立て書き」のほうがすんなり入ってきます。
もちろん、当時から「診断書」という言葉が定着していたのなら話は違いますが、「診断書」は白衣の医師、「診立て」は慈姑頭のお医者のイメージです。
話の筋は良いのでしょうけど、こういった表現の粗っぽさが目につき、感動にまでは至りませんでした。