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4件
乱読のセレンディピティ
著者 外山滋比古
一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、貴重で手に入りにくかった時代に、精読が称揚されるのは自然で妥当である。しかし、いまは違う。本はあふれるように多いのに、読む時間が少ない。そういう状況においてこそ、乱読の価値を見出さなくてはならない。本が読まれなくなった、本ばなれがすすんでいるといわれる近年、乱読のよさに気づくこと自体が、セレンディピティであると言ってもよい。積極的な乱読は、従来の読書ではまれにしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。それが、この本の考えである。乱読によって思いがけないものを発見する能力〈セレンディピティ〉が起こることを教えてくれる。 「本は身ゼニを切って買うべし」「知識と思考」など、「知の巨人」が思考を養い人生が変わる読み方を伝授 !
乱読のセレンディピティ
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乱読のセレンディピティ 思いがけないことを発見するための読書術
2016/11/19 19:26
外山さんらしい発想
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉に関する考え方や勉強というものについての読み物は
個人的には外山さんがベスト。
セレンディピティという言葉は外山さんお気にいりの言葉であり、
私も好きな言葉だ。
この本はひたすら読めということを勧めるものではない。
本の読み方というものを考えさせられる内容。
読書は単なる知識集めではなく、よりよく生きるため、新しいものを
生みだす力をつけるため。外山さんの主張に大いにうなずく。
乱読のセレンディピティ 思いがけないことを発見するための読書術
2017/04/26 23:49
新しい考え方
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:risa - この投稿者のレビュー一覧を見る
思考の整理学とセットでおいておきたい本です。読むという行為について考察しつくした本。ある意味、潔くて正しいと思います。
乱読のセレンディピティ 思いがけないことを発見するための読書術
2017/03/21 06:48
本が読みたくなる
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:s.k. - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書をすることの意義が再確認でき、やる気に繋がりました。これからも、どんどんたくさんの本を読みたいと思いました。