歴史のIF
歴史通がはまった! ロングセラー『空白の日本史』に続く、第2弾!
もし、あのとき、こうだったら?
日本史の「仮定」を解く!
些細な出来事が、後の世情を大きく変える転換点に!
【日本史、とくに日本中世・鎌倉、室町、戦国、関ヶ原好きにはたまらない1冊! 】
もしも、
・石橋山で、梶原景時が「源頼朝を見つけたぞ! 」と叫んでいたら
・鎌倉武士たちに教養があったら
・足利尊氏が大好きな後醍醐天皇に反逆しなかったら
・畠山持国が、男としての自信にあふれていたら
・浅井長政が織田信長を裏切らなかったら
・本能寺の変のとき、織田信忠が逃げていたら
・豊臣秀頼が女の子だったら
・上杉軍が退却していく徳川軍の背中を襲ったら
・毛利輝元が大坂城に籠城したら
日本史はどうなっていたか!
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歴史のIF
2020/12/20 21:54
鎌倉時代の武士に教養があれば、元寇は無かったかも
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は一般人向けに多くの日本史関連の書籍を執筆している大学教授である。本書では、源頼朝が鎌倉幕府を開くあたりから関ヶ原の合戦まで、元寇、本能寺の変、関ヶ原の合戦などについて14章構成で歴史の概説がある。その後、著者が「歴史のIF」つまり、もしあのときこうだったら、さて歴史はどう動いたかを考察している。その概説で特に印象に残った例を次にあげる。◆鎌倉時代の武士で、読み書きができるのは、ごく少数派。文字が読めない多くの鎌倉武士の教養レベルは低く、モンゴルからの国書がいかに丁寧に書かれていても、その意を汲み取ることができなかった。この教養の無さが元寇を招いた。元寇が日本の後世に与えた大きな弊害は、「神風」の存在。元寇の後、モンゴルは徐々に衰退していくが、その大きな要因はペストの感染。◆織田政権は組織として盤石ではなく、本能寺の変で信長が死亡すると、すぐに社会は無政府状態に陥った。それゆえ、徳川家康は堺から岡崎へ命からがらに脱出することになる。これが有名な「神君伊賀越え」。いつもながら、著者の解説は理解しやすく、歴史に親しみをもてる。
歴史のIF
2022/01/15 23:40
「もしも」をテーマに中世を大観する
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sherfit Baker - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の「IF」の本だが、作者が言いたいのは、いずれにしても歴史の大きな流れは変わらないということだろう。
ただ、「○○が長生きしていたら」という仮定はいいとしても、「○○が慎重であったら」「○○が男としての自信にあふれていたら」という仮定は、そもそもの前提事実自体が曖昧であるような気がする。
それにしても、忙しいはずの作者が、多くの一般向けの興味深い歴史書を著していることには頭が下がるが、どれだけ本人が関わっているのだろうか。
「高師直」を「高師」と書いている箇所があった。1か所なら誤植であろうが、2か所あると、それが姓だと思っているのではないかと思えてくる。本人の名前で出す以上、せめて最終チェックはしていると思いたいが。
2021/03/31 21:22
歴史に
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「もしも」は、無いのですが、この著書を読むと、ありうるかも……なんて、思ってしまいます。きちんと、当時の歴史的背景を調べて、それでもし○○ならば……と書いてあるから、リアリティーが感じられます。鎌倉武士の多くが文盲だとか、知らなかったことがたくさん。