電子書籍
P分署捜査班
独自の捜査方針を貫く切れ者ロヤコーノ警部は、ピッツォファルコーネ署への異動を命じられる。そこはナポリでもっとも治安の悪い地区にある分署で、捜査班の大半が汚職で逮捕されたため、早急に人員を補充する必要があった。ロヤコーノのほかに送り込まれたのは、暴力沙汰を起こした男性刑事、署内で発砲した女性刑事、スピード狂の巡査と、いずれも能力はあるが各分署が持て余した者たち。彼らは着任早々、スノードーム蒐集が趣味の女性資産家殺しをはじめ、いくつもの事件に直面する。イタリア発の警察小説、21世紀の〈87分署〉シリーズ始動。/解説=吉野仁
集結
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本誘拐
2021/06/22 17:52
前作同様、おすすめです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんと登場人物が活き活きしているか。ハラハラドキドキしながら読み進んだ。
ロヤコーノを取り巻く恋の鞘当てに娘が絡みどうなるのかも気になる。
ピザネッリが追い掛ける自殺を装った殺陣はどうなるのか(犯人が分かっているだけに結末が気になる)。
早く続編が読みたい。
紙の本集結
2021/06/17 13:00
これは面白い!秀逸な作品。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
買おうか迷ったが、買って正解、読んで正解!一息に読んでしまった。
翻訳ものは、翻訳家の文章によって惹き付けられ方が変わる。翻訳がよい。
一人一人が脛に傷持ち、プライベートでも悩みがある。重々しくなく、しかし現実味のある表現で迫ってくる。
事件解決までの地道な捜査と担当刑事の勘(違和感)と些細な事から糸口が開け解決に繋がる。
副署長の追っている案件がゾッとするような犯人なのも興味深い(いつ、解決に繋がる盧だろう)。
恋の鞘当てもあり、色々な面で楽しめる。秀逸な作品。
「クロコダイル事件」の翻訳を期待している。
紙の本集結
2020/08/08 02:34
二十一世紀の<87分署>、開幕!
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリアの警察小説、シリーズ第一作目。
ナポリ、ピッツォファルコーネ署は捜査班の大半が不祥事を起こしたことで空中分解直前。パルマ署長は早急に人員を補充、集められたのは「能力はあるが、はみ出し者」ばかり。彼らは着任してすぐに起こった殺人事件を捜査し始める・・・。
ミステリとしては大変こじんまりしているのですが、「21世紀の<87分署>」を名乗るだけあってキャラ紹介がきっちりしている。
能力が最も高そうなロヤコーノ、キレるとすぐ暴力をふるうロマーノ、スピード狂で偏見丸出しのアラゴーナ、などなど。
副署長のピザネッリもカギを握るキャラになりそう。
短い章立ての中、事件の合間にキャラクターの個性をはっきり抱かせるのでニヤニヤしちゃう。
「この人、誰だっけ?」は群像劇にはありがちなんだけど、いったん覚えてしまうと早くて、警察小説のシリーズ物ってそうなるまでに2・3作が必要なことが多いんだけど、それをこれは一作目でやってしまっている!
この人たち、この先どうなるの?!、って感情移入ではなく思わせてくれている。
誰かが「辻真先脚本のアニメシリーズの一話目みたい」と言っていたが、まさにそんな感じ、きっちり設計図がひかれてる。
事件は地味なんだけど、シリーズとして読むこと前提なのでOK。
むしろこの先に大ごとになりそうな気配は十分。
二作目の邦訳は決まっているようなので、楽しみ!