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4件
星読島に星は流れた
著者 久住四季
天文学者サラ・ディライト・ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。ネット上の天文フォーラムで参加者を募り、招待される客は毎年、ほぼ異なる顔ぶれになるという。それほど天文に興味はないものの、家庭訪問医の加藤盤も参加の申し込みをしたところ、凄まじい倍率をくぐり抜け招待客のひとりとなる。この天体観測の集いへの応募が毎年驚くべき倍率になるのには、ある理由があった。孤島に上陸した招待客たちのあいだに静かな緊張が走るなか、滞在三日目、ひとりが死体となって海に浮かぶ――奇蹟の島で起きた殺人事件を描く、俊英会心の長編推理!
星読島に星は流れた
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星読島に星は流れた
2021/02/12 13:42
奇跡の島
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投稿者:ポワン - この投稿者のレビュー一覧を見る
数年に一度、隕石が落ちてくる小さな島ーーー
その不可解な設定がグッド
主人公は、大きな喪失体験を経て心には空虚感がただよう
タバコが結構自由に吸えた時代のハードボイルドを思わせる
しかし、最も自然な解釈を無理に避けているような推理はどうかと思う
もちろん最後には大団円を迎えるのだが・・・
しかし、この大団円が、ちょっと甘すぎるのではないか・・・
もっと、人生の不条理を最後まで表現して欲しかった
ヒロインが最初から主人公に好意を寄せてるのもーーーー
ありきたりのツンデレで新鮮さに欠ける
とはいえ、この本の水準は十分に高く、買って読むに値する
星読島に星は流れた
2016/10/05 14:25
キャラクターや語り口が好き
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨かんむり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリである以上はミステリの内容はもちろん重要なポイントではあるだろうけれど、それだけがよくても、四六判を図書館で借りて読み、手持ちにしたくて購入、更に文庫化したらしたでそれも購入、なんてことにはならない(笑)。
冒頭のやり取りからしていいんだよなぁ。あ、いい感じ、と思った印象を裏切られなかった作品。
ちょいと枯れた感じの、結局のところ人の好い主人公とか。
ツンデレ気味の美宙とか。
パワフルニートのデイブも実に捨てがたく(笑)。
人物評価が果たして合ってるかどうかはともかく、彼らの番外編なんてあったものがあったら読みたいなぁ。
星読島に星は流れた
2022/08/03 08:42
天文学的なミステリー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶海の孤島の天文観測所というシチュエーションに、アメリカ国籍の訪問医という組み合わせが異彩を放っています。落下する隕石に当たる確立と、殺人事件に巻き込まれる可能性。果たしてどちらが高いのか、などと妄想してしまいました。