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22件
創元SF短編賞受賞作
舞台は「北の街」にある古い大学。語り手の女子アトリと同じ生物学研究室に通う、幼馴染みの男子学生イカルが、一心不乱に奇妙な実験をはじめた。イカルはそれを、「亡くなった心の師を追悼する実験だ」と言い張るのだが……。少しだけ浮世離れした、しかしあくまでも日常的な空間――夏休みの閑散とした大学で、人知れずおこなわなわれた秘密の実験と、予想だにしなかったその顛末とは? 理科系のセンスに満ちた、期待のアイデア派新人が登場! 応募総数612作から大森望・日下三蔵・山田正紀が選出した、第1回創元SF短編賞受賞作。選評付き。(本電子書籍は、『年刊日本SF傑作選 量子回廊』(創元SF文庫版 2010年7月初版発行)に掲載の、受賞作短編である「あがり」を電子書籍化したものです。同名の書籍(『あがり』 創元日本SF叢書版 2011年9月初版発行、創元SF文庫版 2013年10月初版発行)及び、『量子回廊』全ての電子書籍版ではございませんので、ご注意ください。)
喪われた感情のしずく-Sogen SF Short Story Prize Edition-


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神の豚-Sogen SF Short Story Prize Edition-
2022/05/04 08:54
語り口がとても良い。
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFっぽくないカバー絵にまず心惹かれた。ジャンル分けをすると、SFと言うよりはファンタジーになるような気がする。ストーリー展開には、今のコロナ禍とウクライナ戦争をベースとした、流行病と中台の争いが用いられている。テーマもその展開も面白いのであるが、何よりも少しホワッとした語り口がとても良い。
サンギータ-Sogen SF Short Story Prize Edition-
2022/01/16 18:09
濃密な雰囲気と圧倒的な迫力
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
濃密な雰囲気と圧倒的な迫力がひしひしと感じられる作品である。SFというと難解な語り口の作品が多い中、比較的平明な文章で綴られていているが、描き出されているのは、めくるめくような世界である。ヒンドゥー教と密教系の仏教が混ざり合って蒸し暑さと濃厚な専攻の香りや煙と腹に響く読経の世界が展開している。
折り紙衛星の伝説
2016/01/29 21:58
秀作揃い
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投稿者:はぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も多様な種類SFを読むことが出来ます。SFというジャンルは実に幅が広いと改めて感じました。
特に気に入ったのが、
「スピアボーイ」草上仁
西部劇的な設定と展開ですが、最後は昔の不良漫画のようでした。
「『恐怖の谷』から『恍惚の峰』」へ 遠藤真一
ストーリーはありません。論文形式の文章ですが、SFとして成り立っているのがすごい。
「イージーエスケープ」 オキシタケヒコ
設定・世界観が作り込まれています。最後の展開に思わずほろりとさせられました。
もちろんその他の作品も十分読み応えのある作品ばかりです。

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