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5件
湖畔荘
著者 ケイト・モートン(著) , 青木純子(訳)
ロンドン警視庁の女性刑事セイディは、女児を置き去りにして母親が失踪したネグレクト事件について本部と意見が対立、問題を起こし、謹慎処分となった。ロンドンを離れ、コーンウォールの祖父の家で日々を過ごすうちに、打ち捨てられた屋敷を偶然発見、そして70年前にそこで赤ん坊が消える事件があり、その生死も不明のまま迷宮入りになっていることを知る。彼女は謎に満ちたこの赤ん坊消失事件を調べ始めた。ミッドサマー・パーティの夜、そこで何があったのか? 仕事上の失敗と自分自身の抱える問題と70年前の事件が交錯し、謎は深まる!
湖畔荘 下
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湖畔荘 上
2020/08/02 19:03
止まらない
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に、ページをめくる手が止まらないという感覚を味わいました。
素敵な湖畔荘で起きた不思議な事件。
いったいどんな展開になるのか・・・ああ、楽しみ!
湖畔荘 下
2020/08/02 19:02
こんな
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
次々と予想を裏切る展開が繰り返され、「あれ?そうなの?」「え?そっち?」と先が読めない展開が続いて・・・。
最後はいろんな意味で大満足でした。
湖畔荘 上
2019/02/07 00:17
三世代にわたるゴシック小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
私がケイト・モートンを読むのは、《忘れられた花園》、《秘密》と来てこれで三作目。今回もよくできた話だった。偶然が助ける点があり過ぎのようでいて、主人公の女性警官を含め登場人物の人間味あふれる描出によりリアリズム度は高い。
デュ・モーリア後継と称されるケイト・モートンだが、どうしても屋敷という物件が前提となってしまうため今や絶滅危惧種に近いゴシック小説を書くという試みを、三世代を去来する物語にする手法によりクリアしている。だから読み始めは時代間の細切れな跳躍についていくのに苦労する。とはいえ上巻も半ばになれば慣れてくる。
実は今回読んでいて上巻半ばであるネタが予想できてしまったのであるが、それでも巧妙に隠された別の大ネタが待っていて、これがなかなかドラマティックなのだ。
ケイト・モートンは新作が出ると、文庫が出るのを待たないで読みたい作家のひとりである。毎回完成度が高いので次回作にも期待したい。