- みんなの評価
8件
日本の面影
著者 著者:ラフカディオ・ハーン , 訳者:池田 雅之
日本の人びとと風物を印象的に描いたハーンの代表作『知られぬ日本の面影』を新編集。「神々の国の首都」「日本人の微笑」ほか、アニミスティックな文学世界や世界観、日本への想いを伝える一一編を新訳収録。
新編 日本の面影 II
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは


この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
新編日本の面影 2
2020/11/26 15:18
外国人に教えてもらう、明治初期の日本の空気
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目も1作目同様に描かれているのは江戸時代の空気残る明治の日本。それを、外国人の好奇心で掘り下げて、海外の読者に向けて綴るというのが、小泉八雲のスタイルだから、現代に生きる日本人にとっては、かえってわかりやすいく興味深い。もしも、この時代の日本を知りたかったら、あるいは外国人が書いたものを読むって、理解を深める一つの手だと思う。
目次だけ見ても、弘法大師から、日本の景勝地、そして「お化けと幽霊」なんてタイトルのお話もあって、期待は高まり。読後もその期待を裏切らない。
新編日本の面影 2
2015/08/30 09:40
美しく不思議に満ちたいにしえの日本紀行
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「怪談」の作者による日本紀行文。「鎌倉・江ノ島」など身近な土地も登場している。当然、今ではほとんど失われてしまったいにしえの風情が描かれているのだが、紀行文を読んでいると、今出かけると八雲さんのみた風景に出会えるような不思議な感覚になった。近いうちに訪れてみよう。出雲、隠岐…と多数挿入されている「日本人(のつもり?)」も忘れてしまっている奇譚、神話に引きつけられながら、一気に不思議な日本の旅をしてしまった。1,2と読み進むうちに、少なくとも私の周囲では、失われている素朴な日本における信仰、風習について教えられた。
最後に掲載された夫人による「思い出の記」で紹介されるいくつかの八雲さんのエピソードが印象的であった。
新編日本の面影 1
2015/08/22 10:30
日本を。異国のヒトみたいな気分で読み説くことができる本
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本が、外に向かって少しずつ国を開き始めた頃に、異国の目でニッポンの「普通」を眺め、愛情込めて掬い取り描いた一冊。
英国人ラフカディオ・ハーンは、日本への深い興味関心をひとつ、またひとつと探究するうち、日本人・小泉八雲になったヒト。
だから、現代人にとっては、日本人が書いたものより、当時の日本を理解しやすいと思う。そんな読み方が楽しいかも。

実施中のおすすめキャンペーン

