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4件
新版 古事記 現代語訳付き
著者 訳注:中村 啓信
天地創成から推古天皇につながる天皇家の系譜と王権の由来書。厳密な史料研究成果に拠る読み下し文、平易な現代語訳、漢字本文(原文)、便利な全歌謡各句索引と主要語句索引を完備した決定版!
新版 古事記 現代語訳付き
05/01まで通常979円
税込 490 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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古事記 現代語訳付き 新版
2019/12/03 18:35
目から鱗の巻末の解説をはじめ、現代語訳を該当の注釈付きの読訓文、本文を照らし合わせながら読み進む楽しみに浸っています
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:多摩のおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年1月に亡くなられ法隆寺の建造目的が聖徳太子の怨霊鎮魂として古代史に新たな一石を投じ、また私自身の古代史に興味を持つきっ
かけとなった「隠された十字架 法隆寺論」の著者梅原 猛氏の「古事記 増補新版」を読み、また三浦 佑之氏の「古事記を読みなおす」を読み
太安万呂の「序」を含む全文の読訓文と現代語訳に触れてみたくなり、本書を手にしてみました。
本書は「アプリで立ち読み」で内容確認が可能で、購入前に確認できるのは助かりました。
ただ、各見出し毎に読訓文、現代語訳、本文の構成となっていたのですが、実際は全文の読訓文、現代語訳、本文の構成となっていたものの
目次で各見出し毎に読訓文、現代語訳、本文の該当頁(本文には該当行も併記)が明記され、逆に判り易くなっており、特に本文(漢字による
原文)が区切りない表記となっていることは新たな発見でした。
更に、読訓文にある注記や、巻末の著者による成り立ちや各天皇に関する平易な解説や、歌謡句の索引、主要語句の索引も理解を深める
意味で助かります。
特に、巻末の解説にある下記の指摘は目から鱗でした。
・古事記が「神代から天皇の代にかけての氏祖と後裔の関係を示す氏姓を系譜的に表記・・・序文が言う『既に正実に違い、
多に虚偽を加う」現実を改め正した結果』や「古事記」を歴史書としない編纂意識が働いている(p.540)
・「古事記」の氏祖表記が小書双行形式という「日本書紀」にはない表記も氏族譜の性格を内蔵(p.544)
・「古事記」には天皇の正統性が描かれ、・・・それを皇別・神別などに組み込まれた氏族たちに追認と合意を要求するところに
「古事記」の本性はある・・・「古事記」は実用のために作られた。小書二行書きの氏祖表記は氏族の提訴や請求を再審査の上、
書き入れと削除をし易い形式(p.555)
・その特性が天皇の側から諸豪族の氏祖を明らかにし、天皇を幹とする系統樹に彼らを位置づけるところにあった(p.556)
加えて、解説の最後では、序文や全文を疑う「古事記」偽書説について小気味よい説明は、実に爽快です。
まだ、読み始めたばかりで全文を読み理解するには、相当の時間を要するでしょうが、現代語訳を該当の注釈付きの読訓文、本文を照らし合わせ
ながら読み進む楽しみに浸っています。
古事記 現代語訳付き 新版
2015/12/28 08:24
登場人物多すぎ
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物は多すぎるのですが、結局一度しか出てこない登場人物がたくさんいるので、登場人物を無視して読み進めるのが良いと竹田恒泰先生も言っています。
話の筋だけを追っていくとそれなりに読めます。
古事記をただの神話と片付けるのは非常に危険な考えであることが読み進めるとわかります。
古事記 現代語訳付き 新版
2017/11/29 17:19
学生の頃とは全く違った角度から読める
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
授業で習った古事記は、勉強の為で、面白いというイメージは全くなかった。大人になってからこういうものを読み返すのは中々いいと思う。