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神の裁きと訣別するため
著者 アントナン・アルトー , 宇野邦一
「人間に器官なき身体をつくってやれるなら、……その真の自由にもどしてやることになるだろう」アルトー最後の、そして究極の叫び、『神の裁きと訣別するため』、自身の試練のすべてを賭けて「ゴッホは狂人ではなかった」と断言し、あらゆる境界を爆破する、三五年目の新訳による『ヴァン・ゴッホ』。アルトーの思考を凝縮した記念碑的名著二冊を集成。
神の裁きと訣別するため
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神の裁きと訣別するため
2020/06/03 11:22
20世紀前半のフランスの小説家・劇作家であったアルトー氏の作品です。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、20世紀前半のフランスの俳優であり、詩人・小説家・劇作家でもあったアントナン・アルトーの作品です。同書には、アルトーがラジオ放送のためにつくった詩「神の裁きと訣別するため」とゴッホについての考えを書いた「ヴァン・ゴッホ」が収録されています。前衛の劇作家らしく、美を志して作られた種類のものではないような印象を受けます。人体に起因する悪臭がいかにも匂ってくるような文体で、形而下のあれこれを介して形而上のものに迫るようなアプローチにようであって、そういったものなのかどうかの判断がつかない非常に判断の難しい文章です。なかなか分かりずらい点もありますが、一度、ぜひ、読んでみてください。