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戦場から生きのびて
ほくの現実はいつも「殺すか殺されるかだった」。十二歳から十五歳までシエラレオネの激しい内戦を戦った少年兵士が、ついに立ち直るまでの衝撃的な体験を世界で初めて書いた感動の物語。
戦場から生きのびて
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戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった
2020/06/09 10:47
シエラレオネの内戦で戦った少年兵士が立ち直るまでの軌跡を描いた貴重な一冊です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アフリカのシエラレオネという国の内戦を12歳から15歳までの間、闘い続けた少年兵士イシュマエルが、その戦争の苦痛から立ち直るまでの衝撃的な体験を描いた貴重な一冊です。同書の中で、その少年兵士は、「ぼくの現実はいつも殺すか殺されるかだった」と語っています。しかし、その反面、少年がよく思い出すのは、逃げる途中で知り合った同年代の仲間たちとの友情や、生まれて初めて大西洋を見たときの興奮、芳醇なパーム油を使った素朴で美味しい郷土料理、そして彼が幼かったころの楽しい思い出などです。どれだけ直面した現実が苦しかったからこそ、そうした何気ない想い出がより一層楽しいものとして記憶に焼き付いていたのでしょう。戦争の恐ろしさと同時に、そこで生きる人々の苦闘が、心に響きます。