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演劇とその分身
著者 アントナン・アルトー , 鈴木創士
「残酷演劇」を宣言して20世紀演劇をかえていまだに震源となっている歴史的名著がついに新訳。身体のアナーキーからすべてを問い直し、あらゆる領域に巨大な影響を与えたアルトーの核心をしめす代表作。
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演劇とその分身
2020/05/15 10:13
演劇を根底から転換させようとしたフランスの演劇家アルトーの思想が垣間見られる一冊です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、20世紀の前半に活躍したフランスの俳優であり、詩人でもあり、そして小説家・演劇家でもあったアントナン・アルトーによって著された作品です。彼は「バーチャル・リアリティ」という言葉を芸術用語として創造した人物として知られてもいます。同書の中で、彼は、「演劇はペストと同じように、悪の時間であり、黒い力の勝利である」と主張しています。彼は、「残酷の演劇」ということを宣言して、演劇を根底から転換させようとしただけでなく、思想・芸術に決定的な影響を与えようとしたのです。同書の構成は、「序 演劇と文化」、「演劇とペスト」、「演出と形而上学」、「錬金術的演劇」、「バリ島の演劇について」、「東洋の演劇と西洋の演劇」、「傑作と縁を切る」、「演劇と残酷」、「残酷の演劇(第一宣言)」、「残酷についての手紙」、「言語についての手紙」、「残酷の演劇(第二宣言)」、「感情の競技」、「二つの覚書」となっており、アルトーの思想が垣間見られます!