電子書籍
白い屋形船・ブロンズの首
著者 上林暁 (著)
脳溢血で、右半身、下半身不随、言語障害に遭いながら、不撓不屈の文学への執念で歩んだ私小説の大道。読売文学賞「白い屋形船」、川端賞「ブロンズの首」ほか、懐かしく優しい、肉親・知友、そして“ふるさと”の風景。故郷の四万十川のように、人知らずとも、汚れず流れる文学への愛が、それのみが創造した美事な“清流”。
白い屋形船・ブロンズの首
05/30まで通常1,463円
税込 498 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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電子書籍白い屋形船・ブロンズの首
2019/01/27 20:45
ずっと作者の看病をしながら作品を口述筆記していた睦子さんには、頭がさがる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳溢血で、右半身、下半身不随、言語障害を患いながら作家活動をつづけた作家の短篇集(といっても上林氏は短篇しか書かなかった、もしくは口述だったので短篇しか書けなかったのかもしれない)。「母ハルエ」「父イチロウ」「ばあやん」といった家族との思い出には、作者の物静かで温厚な人柄が現れいる。面白かったのは「ブロンズの首」、古くから尊敬してた文豪・川端康成氏に車中で手を握られて、川端氏は私に好意を寄せているのだと嬉しく思ったという件。嫌だと思うのではなくて、嬉しかったのだと。それにしても、ずっと作者の看病をしながら作品を口述筆記していた睦子さんには、頭がさがる。上林氏は幸せな人だ