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4件
介子推
著者 宮城谷昌光 (著)
山霊がつかわした青年、長身清眉の介推は、棒術の名手となって人喰い虎を倒した。やがて、晋の公子重耳に仕え、人知れず、恐るべき暗殺者から守り抜くが、重耳の覇業が完成したとき、忽然と姿を消した。名君の心の悪虎を倒すために……。後に、中国全土の人々から敬愛され神となった介子推を描く、傑作長編。
介子推
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介子推
2023/08/16 15:32
清明節で有名な介子推
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
春秋戦国時代の晋の国を大きくした重耳が流浪した日々に付き従った介子推。
その生涯を描いている。無名に近いので、表立って重耳に近づけないが、縁の下の力持ちのように、陰になり裏から魔の手と闘う。
けれども、そんな重耳からはあまり知られず、あとで介子推の活躍を知る重耳。
介子推は、潔いというのか引き際が際立つ。
介子推
2020/06/03 05:34
聖人
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
重耳を助けた忠臣。最後まで潔い生き方を見せた。重耳の番外編と言える作品だが主人よりもすぐれた人物云えそうだ。魅力ある人として描かれている。
介子推
2020/02/15 16:55
介子推
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kyon - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮城野昌光氏の本は結構多くの作品を読ませてもらっているが、「介子推」にだけは切ない思いと人の生き方の難しさを抱く。
どんなに尽くしても、命を掛けて守り抜いた主君に届かない思いを抱えて死んでしまうのはやりきれなかろう・・・しかし、その切なさも凌駕する意志の強さとブレない男としての本懐を貫き通したことに心打たれる。寧ろ、読んでる方が悔しくてならない。
時代や国が違っても人としていかに生べくかを考えてしまうし、残念でならない思いが残る。