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5件
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima
著者 森博嗣
文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。大学4年のとき卒論のために配属された喜嶋研究室での出会いが、僕のその後の人生を大きく変えていく。寝食を忘れるほど没頭した研究、初めての恋、珠玉の喜嶋語録の数々。学問の深遠さと研究の純粋さを描いて、読む者に深く静かな感動を呼ぶ自伝的小説。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima
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喜嶋先生の静かな世界
2022/07/30 14:56
静かな世界
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：みー - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル通り、主人公の静かな思考の世界が淡々と語られていきます。もしかすると、バリバリ理系の大学院生が読んでも、自分の思考世界をなぞっているような感じで、特段新鮮なことはないと感じるしれません。しかし私自身、理系院卒ですが、学生時代のことを思い出したり、当時気づかなかったことに気付かされたりして、その意味でも面白かったです。
ところどころ、日本の研究の世界の問題を匂わせるようなところがあったりして、ただの記録や単純な語りではないし、キャラクターも皆魅力的で、事件が起こるわけではなくても、わくわくと読み進められました。
喜嶋先生の静かな世界
2015/09/30 00:13
静かな世界
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投稿者：ヒロシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで読んできた森さんの著書は、どれも引き込まれてしまうけれど、この作品は特別にそうだった。
読むと言うよりも、登場人物たちの発言に耳を傾ける感覚で、胸が少しひりひりするような思いを抱きながら文字を追いかけていた。
｢学問には王道しかない｣
タイトルにもなっている喜嶋先生が、この台詞を機嫌良さそうに語るという場面があるけれど、たぶん、学問に限ったことではないんだと思う。
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima
2024/09/14 01:39
自分を見つめてみる
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投稿者：忍者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
癒し系的な謳い文句がついているのを目にしましたが、自分はどうしてもそれがしっくり来なかったのですが、世間からちょっと距離を置いて、自分が興味のあることを深く追究していく様は、現代のさまざまな情報に躍らされてしまう状況とは異なった生活様式であるため、心の平静を保つ上でいい状態というか、心のあり方なのかなと思い、そういう意味では癒し系的な側面もあるのかもしれないなと思いました。
今作を通じ、自分は夢中になれる何かを持っているだろうかと考えました。自分を見つめるいいきっかけになったと思います。
