新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
著者 麻耶雄嵩 (著)
首なし死体、密室、蘇る、死者、見立て殺人……。京都近郊に経つヨーロッパ中世の古城を彷彿させるゴチック調の館・蒼鴉城を「私」が訪れたとき、惨劇の幕はすでに切って落とされていた。事件の最中、満を持して登場するメルカトル鮎。そして迎える壮絶な結末! ミステリー界を騒然とさせた衝撃のデビュー作を新装版にて。
新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
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2022/07/08 12:22
バディもの新本格として読んではいけない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:lindo - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の事件ってどういうこと?という疑問は、読み進めると衝撃的な形で解消されます。
初めて読んだ中学生の時、当時御手洗シリーズや火村&アリスシリーズが好きだったのでそれらを読むのと同じ気持ちで読み進めていたら、あの衝撃の展開。本当に驚きましたしショックでした。
トリックについてはオマージュも多く、次第に胸焼けするような気分になるのですが、不思議なことにどんどん読めちゃいます。
ただの新本格ミステリーではありません。また、メルカトル鮎は「名」探偵ではありません。文章、登場人物ともに好き嫌いがハッキリ分かれるであろう癖のある作品です。私にとっては定期的に読み返す、本棚から決していなくらならない好きな作品です。
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 新装版
2015/03/24 14:06
いわゆる厨二病です
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で、「ペダンチック」という言葉を知りました。「僕、もの知りでしょ?」と自慢したいための本いう感じ。
ミステリに関しては、最後にきちんとした答えが出てくるのですが、その最も核心な部分で「それは、いくらなんでも気付くでしょ・・・?」となってしまいます。動機もいまひとつ。
解説で作者が学生時代に書いた本と聞いて納得!いわゆる厨二病です。