電子書籍
犬婿入り
著者 多和田葉子 (著)
多摩川べりのありふれた町の学習塾は“キタナラ塾”の愛称で子供たちに人気だ。北村みつこ先生が「犬婿入り」の話をしていたら本当に〈犬男〉の太郎さんが押しかけてきて奇妙な2人の生活が始まった。都市の中に隠された民話的世界を新しい視点でとらえた芥川賞受賞の表題作と「ペルソナ」の2編を収録。(講談社文庫)
犬婿入り
05/02まで通常506円
税込 253 円 2ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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電子書籍犬婿入り
2018/06/14 12:35
不条理系
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
二つお話があって、一つ目は息苦しく、二つ目は摩訶不思議。どちらも不条理系だとおもうが、それなりに面白く、話はよくわからないのだけど気になり、途中で止められなかった。
紙の本犬婿入り
2021/06/12 10:12
ちょっと気持ち悪い面白さ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雲絶間姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作と「ペルソナ」の2作が納められていますが、「犬婿入り」に圧倒的に惹かれました。
気持ち悪いなーと初めは思うのですが、???と思いながら一気に読み進めました。精神の交感がないと恋愛はできないと普段考えていますが、身体が忘れられない結びつきは感情移入ができません。だからこそ虚構の世界、小説を読む楽しみなのかもしれません。
紙の本犬婿入り
2019/01/28 12:08
「ペルソナ」も良い作品です
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「犬婿入り」で芥川賞を取ったあと、泉鏡花賞、谷崎潤一郎賞、野間文芸賞ほか次々と文学賞を獲得している作者は、もう残っている賞はノーベル文学賞しかないのではないかと思ってしまう。ほかに「ペルソナ」という中編も収録されている。ペルソナというのは古典劇において役者が用いた仮面のことで、この作品では能面のことをさす。日ごろから「東洋人は表情がわかりずらい」と言われていた主人公が、もちろん全く無表情の能面を被ったまま街に繰り出すという衝撃のラスト。ドイツに在住されている作者の実体験も含まれているのかもしれない。おもしろく読めた
紙の本犬婿入り
2001/11/12 16:41
犬婿入り
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:333 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キタムラ塾で繰り広げられる、民話的な世界を融合した話。ふとしたことから、犬男の太郎さんと暮すことになった北村みつこ先生の話。芥川賞受賞作。