ウェディング・ドレス
著者 黒田研二
結婚式当日、何者かに襲われた祥子。婚約者のユウ君と手分けをしながら、祥子は真犯人を目指した。鍵となったのは、あるビデオに関わる猟奇殺人と、母が遺したウェディング・ドレス。そしてユウ君と再会したとき、不可解なジグソーパズルは完成する。全編に謎と伏線が鏤(ちりば)められた第16回メフィスト賞受賞作。
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ウェディング・ドレス
2011/11/24 13:02
くろけんデビュー作!!!故の気負いとやってやろうかんが伺える「入賞をめざす」一冊。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
メフィスト賞を受賞したデビュー作。
入賞を目指す作品らしく、やってやろう感が伺える。
これがデビュー作の強みなんだろうな。
嫌いじゃない。
でも、そのやってやろう感が半端ない。
大分気負っているなぁ…と微笑ましくなるものの、
そういうのが苦手なわたしは少しげんなり。
トリックについては、構成をみてすぐにぴんときてしまった。
あらすじを書こうにも、
全編にトリックが散りばめられているので
裏表紙にある以上は書けない。
物語は一人称で進められる。
語り部はふたり。
このふたりが語るストーリーの交錯ポイントが見つからず、
不安なまま次々とページを繰ってしまった。
うん。
悪くないのではないの。
本作以後に刊行した『ペルソナ探偵』よりはずっとお上手だろう。
ただ、エピローグは不要かな。
そこにページを割くくらいならば、
ラストの、真相が露呈する場面でもう少し言及が欲しかった。