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童謡・唱歌の世界
著者 金田一春彦
覚えやすく歌いやすいが、堅苦しさのある「唱歌」。当代一流の詩人と作曲家が子どもたちのために競作した、世界に誇るべき文化財「童謡」。対立しつつも共存していた唱歌と童謡の魅力とは。大正から昭和初期のラジオ番組「子どもの時間」では、どんな歌が流れていたかを分析し、その頃に子ども時代を過ごした人々の愛唱歌をアンケート調査するなど、その歴史と人間模様をまじえて、日本の音楽文化と言語文化を再発見する。(講談社学術文庫)
童謡・唱歌の世界
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童謡・唱歌の世界
2020/03/22 12:20
大正から昭和にかけての歌の世界における人間模様を探った珍しい書です!
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、国語学者である金田一春彦氏によるユニークな作品で、大正から昭和時代にかけての歌の世界における人間模様を生き生きと描生き出した一冊です。対象から昭和という時代は、「唱歌」と「童謡」が対立しつつも共存していたよき時代であり、その当時を子どもとして過ごした人々に「好きな歌は?」というアンケート調査をとって、歌と人々の関係を明らかしています。内容も、「第1章 愛唱歌―愛唱歌をもつ人は幸せである」、「第2章 唱歌―この日本的なもの」、「第3章 童謡―世界に誇る文化財」、「第4章 童謡の歌詞―わらべうたから童謡へ」、「第5章 童謡の曲―童謡文化を築いた三大家」といった構成で、とても読者の興味をそそるものとなっています。