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ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために
著者 小泉義之
「差異」を生きる、とはどういうことなのか。ドゥルーズの単著を深く読み込んだ上で、「微分的なるもの」にその哲学の本質を見いだした、記念碑的名著。『差異と反復』は、たんに有名な現代思想の一つにすぎないのではない。分子生物学などの知見を取り込みつつ、「生きることそのもの」を哲学した傑出した著作なのだ。ドゥルーズの思考によりそい、新しい哲学と倫理のあり方を示した快著の文庫化なる! (講談社学術文庫)
ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために
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ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために
2020/03/21 12:06
ドゥルーズの思考の原点を追った興味深い一冊です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、20世紀を代表する哲学者ジル・ドゥルーズの思考の基本を分かり易く解説した、まさにドゥルーズ哲学の入門書とも言える一冊です。ドゥルーズと言えば、何と言っても、その主著『差異と反復』に彼の思想の根本が記されていると考えられており、同書は、その主著を中心にして、彼の思考の原点を追った書となっています。「差異とは何か?」、「反復とはどういうことか?」ということを深く考え、そこに微分という要素を入れていきます。一体、彼の思考の原点は何だったのでしょうか。同書の構成は、「第1章 変異の進化1」、「第2章 普遍数学」、「第3章 自然の哲学」、「第4章 ツリーとリゾーム」、「第5章 生命の哲学」、「第6章 批判と臨床――スピノザ」、「第7章 生存の肯定――ニーチェ」、「第8章 人間の終焉――フーコー」、「第9章 未来の素描――フランシス・ベイコン」、「第10章 出来事の運命――シネマ」となっており、ドゥルーズの思考が分かり易く理解できるようになっています!
ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために
2016/02/27 22:33
こういう考え方もあるのだと一読の価値ありだと思います。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっくん233 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学や生物学などを哲学に導入した感じです。
そういう趣旨の本ではないですが、いろんな方に頭のトレーニングになるかもしれません。あしたのこと、次のことは分かんないこともある。(例えば、天気とか、株価等々。)
そんな中で生き方を選び取るのだという哲学、あと、変わった自分、異常な自分も受け入れる、肯定するという彼の哲学にも共感を覚えました。あまりにもそれが強烈過ぎて、病気になっても薬を飲むのを拒否する徹底ぶりが困る感じです。最後、建物の窓から飛び降りて亡くなったという経歴だったと思いますが、凄い鋭い論点をお持ちの方で今でも影響力があるみたいです。女優の清水冨美加さんが出られていた「哲子の部屋」という番組でもドゥルーズが取り上げられてました。