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11件
戦国の陣形
著者 乃至政彦
◆鶴翼、車懸、魚鱗…「兵法」の意外な新事実/軍勢を軍隊へと改めたのは織田信長ではなかった!? 甲斐武田氏と越後上杉氏が取り組んだ軍制改革の中身とは!? 歴史とは事実であらねばならない――。徹底的に真実を掘り起こした渾身の一冊。◆伊東潤氏絶賛!/川中島の、三方ヶ原の、関ヶ原の実相はこうだったのか!頭を割られたような衝撃が走る。中世軍事史に一石を投じる快作。
戦国の陣形
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戦国の陣形
2016/01/24 22:16
戦国時代を中心に、戦場での実際の戦いの姿
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さえもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
鶴翼の陣、魚鱗の陣など。戦国時代の合戦でよく知られた鉄砲、騎馬、槍あるいは旗などを細かく配置した図でお馴染みの、これら陣形を当時の戦国武将たちはどの様に運用したのか。合戦とはどう戦われてきたのか。これまで定番化して示されてきた有名な合戦の配置図に疑問を呈し、はるか昔、律令の時代にまで遡り時代と共に変化する合戦の実際を、資料を解釈し直して再提示してゆく。テンポ良く読み易く、現代的な例えも分かりやすく楽しませてくれる。現代人がイメージする戦場の本当の姿を武者達の勝利への執念が産んだ試行錯誤を、図も用いて丁寧に示して解説している。近年戦国合戦の解釈が大きく変わりつつある中で、これらを踏まえた上での著者独自の解釈は十分説得力有る物と思う。
戦国の陣形
2016/02/26 10:53
この本すごいです!
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aratakadowaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
陣形の話もさることながら、前段階の古代、中世、戦国期の軍制について解りやすく説明されています。
中世と違い戦国期の軍制は、一人の騎馬武者が弓、鉄砲、槍などの10人の兵を連れてきても、一旦バラバラにして兵種別の各隊に編入することが可能になった。それによって兵種別の五段構えの陣形が、村上義清→上杉謙信により確立され、やがて全国に広がった。陣形とは基本的にこの一種のみ。という説明はいろいろ腑に落ちます。
筆者は在野の研究者のようですが、今後この分野に多くの研究者が参入してほしいと思います。
戦国の陣形
2016/01/28 18:39
研究熱
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
陣形についての考察ははっきり類書がなかっただけに秀逸。