庭の桜、隣の犬
著者 角田光代
夫婦って、家族ってなんだろう? 愛でも嫉妬でもない、なにかもっと厄介なものをど真ん中に抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう? 3LDK35年ローン、郊外のマンションに暮らす30代夫婦の生活を揺らす、さざ波のような出来事を通して、現代の家族のあてどない姿をリアルに描いた傑作長篇小説。
庭の桜、隣の犬
06/27まで通常649円
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庭の桜、隣の犬
2017/05/13 10:18
平凡で珍妙
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
よその家庭を知らない時はあまり疑問に思わないけれど、結婚その他で思い知らされる、平凡極まりない家の珍妙さ。それを房子のように傍観するのか、宗二母のように生活臭い世界にするのか、それぞれだ。
この作品には、どこにでもありそうでなのに、世界で同じものが一つしかない家庭という空間の不思議が表現されているように感じた。