電子書籍
羊をめぐる冒険
著者 村上春樹
「羊のことよ」と彼女は言った。「たくさんの羊と一頭の羊」「羊?」「そして冒険が始まるの」 故郷の街から姿を消した〈鼠〉から〈僕〉宛に、ある日突然手紙が届く。同封されていた一枚の写真が、冒険の始まりだった。『1973年のピンボール』から5年後、20代の最後に〈僕〉と〈鼠〉がたどり着いた場所は――。野間文芸新人賞受賞の「初期三部作」第三作。
羊をめぐる冒険
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本羊をめぐる冒険
2023/07/25 09:13
羊は何処へ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えんぴつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1982年にこの本を読んだ時、「面白い!」と狂喜した記憶がある。それから40年が過ぎ、ふと思い立って再読してみた。あの時、私は何に狂喜したのだろう。
細かいところは覚えていないが、頭の中に羊がはいる、そして羊に支配されること・・・その発想が新鮮に思えた気がする。村上春樹の長編との初出逢いだった。面白いと思ったが、その後、あっという間に世の中にハルキストが席巻し、私は何だか引いてしまい、ハルキストに背を向けた。
とはいえ、気がつけば、春樹作品は書棚に並ぶ。「猫を棄てる」がいい。
今回再読し、私の中での春樹原点は、「羊をめぐる冒険」なのだと改めて感じた。
1Q84で、月がふたつ出ていた。カフカで、カーネルおじさんがいた・・・。
多くの村上春樹翻訳作品を読んだ。
春樹先輩、蔵書を早稲田の演劇博物館に寄贈したのですね。大学の専攻は演劇でしたね。
羊は春樹先輩の頭の中で、「そうせよ!」と指示しただろうか。
羊・・・を再読してみようと思ったのは、坂本龍一の旅立ちがきっかけだったかもしれない。二人ともちょっと先輩だけれど、同時代を生きてきたある種の仲間意識のような思いがある。
羊が抜けた時、春樹文学はどうなるのだろう。
少し涼しくなったら、早稲田の演劇博物館へ行ってみよう。学生時代はほとんど行ったことがなかったのに・・・。50年前、振り返ったら村上春樹が歩いていたかもしれないあのキャンパス。
羊をさがす・・・。
紙の本羊をめぐる冒険
2023/03/17 17:32
書き抜きたくなるような比喩が満載
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
「風の歌を聴け」ヮ車窓から流れる景色を
眺めただけのような読書経験なのに対し、
本作ヮ、本当に作品世界に浸りきり、
その景色の一部になってしまうというような
感じです。
紙の本羊をめぐる冒険
2020/04/12 00:49
青春の喪失と再出発
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度読んでも素晴らしいと思える名作。外部からのきっかけをもとにし、それに引きずられるように冒険をしているという批判があるにせよ、青春の延長のような日々を喪失し、それでも歩みだそうとする姿勢は感動的。
電子書籍羊をめぐる冒険
2017/01/05 10:17
探求と喪失の物語
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る
20年振りに再読しました。村上春樹の描く世界に浸りながら、良い時間を過ごしました。物語に論理性を求める人には、読後も多くの謎を残す作品。この村上春樹的世界ではこういうものなのだ、と受容できる人向け。しかし間違いなくこれは名著。
紙の本羊をめぐる冒険
2014/09/02 15:45
長編
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ryu - この投稿者のレビュー一覧を見る
初の長編。
分厚さからも量は多いです。
ストーリー展開が激しく読んでいて飽きない面白さ。
前作2つからの続編として読める。